P・T・S(パンツ・たくさん見れる・ソシャゲ)
「うーん、やっぱり適当に遊ぶのが正しい感じですかね」
実はまだユウマオ家に滞在していた巫女。
彼女はスマホを操作しながらウンウンと唸っている最中であった。
「なんかさっきから唸ってるけど、どうしたの?」
「ちょっと気になるスマホのゲームを見つけましてね。
プレイしているのですが色々とややこしくて」
そう語る巫女のスマホを覗いてみると、画面の中では3×3マスの中で隊列を組んだ味方と、そのマスよりもやや多い広いマスで展開した敵キャラクターがバトルをしている真っ最中であった。
巫女はこの手のゲームにはありがちなオート操作にしているのか、画面では勝手に動いて敵に攻撃を加えていた。
「戦略バトルRPGって感じかな?
なかなか面白そうだね」
「そうなんですけど……正直、操作がややこしすぎて。
いや〜エロ目的とはいえ、慣れないゲームに手を出すものでは無いですね」
「そりゃ、そう……え?エロ目的?
硬派そうなRPGだけど」
「あ、これがこのゲームのロビー画面ですね。
私のお好みにアレンジしてありますけど」
そう言って巫女が画面を切り替えたのだが、その画面を見てユウは驚きを隠せなかった。
保健室のベットから転げ落ちてパンツを丸出しにする女の子。
スカートを自ら捲ってパンツを見せびらかす女の子。
他にも無駄に前屈みになって胸の谷間を見せつけたり、やたらとお尻を振ってアピールしている水着の女の子など過激な演出が多数なされているのだ。
「これ、本当にソシャゲのゲームなの?
巫女さん脱獄した?」
「そんな事するわけないじゃ無いですか。
正真正銘、アプリショップで買えるゲームですし、何なら12歳以上推奨ですよ」
「いや、これはせめて15歳以上でしょ」
あまりにも過激な演出にややクラクラしながら答えるユウ。
それと同時に、なぜ巫女がこのゲームに手を出したのか納得してもいた。
「まぁ、何処かで制限くらいそうな気もしますけどね。
折角だからユウちゃんもやってみますか?
ロビー画面は色々と設定できるので、健全にも出来ますよ」
「うーん、ゲーム自体は面白そうだし、折角のお誘いだからやってみようかな」
そうしてインストールが終わってユウがぽちぽちとし始めた頃であった。
「あ、このゲームは高確率で落ちる事が多いので気をつけてくださいね」
「えっ……あっ」
その後も良いところで何度もゲームが落ちて強制終了するのに耐えかね、ユウはそっとアプリをアンインストールしたのであった。
今回プレイしたのはブラウンダスト2というゲームです。
どういうゲームかは作中でも書いていますが、SNS調べるともっと分かりやすいです。
私はめっちゃ落ちるのですぐにやめました。




