#勇者の雑談とレベル上げ作業 2
「さてと、絡まれてる人助けつつ、回復の為に飲食店のメニューを全制覇しつつの雑談しましょうかね」
・なんて無駄のない計画
・この辺りからお金も余ってくるもんな
「最近話題の話って言ってたら……やっぱりドラマやアニメの実写改変の話かな?」
・あれは悲しい事件だった
・今までなあなあだったのを考え直す事になったよね
「本当にね。
発端となった話しには色々と感じる事ではあるけれど、ここでどうこう言う話でもないと思うからご冥福をお祈りしていますとだけに留めさせてもらうよ」
・そうやね
・あんまりグダグダいう事じゃないよね
「それで何の話をするかって言うと、脚本の方はかなり色んな話が出てたり、そこの協会がやらかしまくってたりで批判浴びまくってるみたいだから、もう一つの所に着目してみようかと思うんだよね」
・もう一つの所?
・ああ、あっちか
「まぁ、気が付いた人もいると思うんだけど、大元の出版社の方だね。
今回こんな事件を起きたにも関わらずほぼダンマリ状態で批判が集まっているんだけど、ここぞとばかりに作家陣から暴露話が上がってるんだよね」
・一個は見たけど
・そんなに何個も上がってるんだ
「まず真っ先に声を上げたのは海上保安庁の青年が主人公のあの漫画の作者さんだよね。
ドラマ自体は割と好評だったと思うんだけど……実際には大揉めに揉めたって話。
グッズが勝手に販売されたとか、作者がいるのにドラマのスタッフが自分が原作だと話していたとか、まぁまぁ耳を疑う話しはあるんだけど」
・いや、その時点でやばすぎでは
・は?作者がいるのに別の人が原作者だって騙ってだって事?
「その辺りはテレビ局側だから今回は置いとくとして。
映像化に関して作者の許諾も取らずに出版社とドラマスタッフだけで話を進めて、許諾する判だけ押せと言われたとか、制作サイドに会うこともなく漫画家は蚊帳の外だったとか発言してるんだよね」
・何回聞いてもひどい話だな
・原作者を蔑ろにしていい話じゃないよな
「これ聞くとテレビの制作スタッフが悪いように思えるけど、実際には出版社側もグルになってないと無理な話なんだよね。
要は出版社側とテレビ側が協力して原作者を蚊帳の外に追いやったって感じだと思う」
・聞く限りはそうだろうな
・出版社側が親身になってたら筆を折ることも無かったかもしれない
「本当にそう思うとやるせないよね。
で、この次に話すのはこれ以上に酷い例なんだよね。
ちょっとその前に飲み物入れてくるから皆んなも何か取るなりトイレに行くなりしてくるんだよ」
・りょーかい
・待ってます




