響子さん日記 空の上まで 4
展望回廊の最上を目指す途中ではコラボキャラとのガチャガチャがありました。
「短冊に願い事だって」
「どこかに吊り下げるスペースでもあるのかの?」
「あ、あれじゃ無いですか?」
最も高い場所、その後ろには部屋のようなスペースがあり、コラボキャラの展示物が真ん中に、左右には短冊を飾る所があったのです……が、こちらも人が多すぎたのでスルーですね。
「平日でもこんなにいるとは思わなかったよ」
「外国の方にも人気があるんですね」
「こういう小さくて可愛いキャラクターというのは向こうでは中々に無いからのう」
「それだけジャパニメーシャンが強いってことだよ」
これで満足したので下に降りるエレベーターに向かいました。
「ここからは350……じゃなくて345メートルに行くんだよね」
「一応階段登れば350には戻れるんじゃが……流石にもういいであろう」
「その辺りに4個目のスタンプがあるんでしたっけ?」
「コラボショップもその辺りかな。
ここまで登らないと買えないのも辛いよね」
「……絶対多いであろうな」
「まぁ、今回も見物するだけかな」
四個目のスタンプを押した私達はコラボ商品を取り扱うショップを見たのですが、案の定の人の多さですね。
「コラボカフェもあるけど……時間指定な上に既に予約は終了」
「人気、収まらんのう」
「もう何年も人気の頂点走ってますよね」
結局、この辺りは全部スルーし、一応ガラス床ゾーンなんてものもあったのですが、日本の技術の安心感から特に驚く事もなく踏み越えていきました。
「あとは元々ある専属ショップの前だって」
「確か地下鉄のある方面の方にあったのう」
「ならこっちですね。
そこからなら帰るのも楽そうですし」
「うむ、そうじゃな」
こうして専属ショップの前に行くと最後のスタンプがあり、全員がしっかりとスタンプを押していきます。
「ほっぺに色が付いたね」
「さすが可愛いですね」
「うむ……しかし、予想通りこちらのショップもすごい事になっておるのう」
有料で入らなくては行けないショップであの人数ですからね。
何の制限も無いソラマチのショップの繁盛など推して知るべしでしょう。
「ま、スタンプは完成したからね」
「妾達の友情の証じゃな」
「嬉しいです、大事にしますね」
こうして私は思い出の記憶と大事な宝物を手に入れ、その日のお出かけは大満足で終えることが出来たのでした。




