響子さん日記 空の上まで 1
本日はクリスマス。
という事で、ユウマオちゃんの2人にクリスマスの夜景を見に行かないかと誘われたので、スカイツリーへと来ています。
「うわわ、やっぱり人が多いですね」
「ここは観光客だらけじゃからな」
「外国人に人気の出そうな店で固められているからね」
スカイツリーの下にあるソラマチでは、箸や扇子といった和風の店や、外国人のお土産に人気があるという食品サンプルのお店があります。
更に日本が誇るポケットな魔物達の専属ショップもあるので確かに外人さんに人気があるでしょうね。
「それにやっぱり外人さんのメインはここでしょ」
「やっぱりスカイツリーに登るの楽しみにしてるんですね」
「ここは日本が誇る技術の集大成じゃからな。
スカイツリーのエレベーターだけで乗る価値があるというものじゃ」
スカイツリーのエレベーターって確か時速45キロとかいうトンデモないスピードが出るんでしたっけ。
それでいて騒音もなくて動いてる感じもしないくらいに抵抗が無いと評判ですよね。
海外だとエレベーターの事故というのはそれなりに聞きますが、日本製だと安心して乗れると評判ですもんね。
「あ、なんかイベントやってるみたい」
「そういえば今は小さくて可愛いやつとコラボしているんじゃったな。
スタンプラリーなぞやっておるのじゃな」
「折角ですから押していきましょうか」
スカイツリーの入り口と繋がっているテレビ系ショップの中にスタンプがありましたので、3人で押してみることにしました。
「んん?これ、ちゃんと付いてる?」
「微かに色が付いておるようじゃが……」
「よく見たらここは4番目って書いてありますね。
どうやら全部の箇所を回ってスタンプ押すと完成するみたいです」
「そうなんだ……え、これエグくない?」
「スタンプラリー五カ所の内、三カ所がツリーに登らねば押せぬな。
しかも、その内の一つは追加料金で払う展望回廊に設置してあるようじゃのう」
「えーっと、つまり……このスタンプ完成させるには3100円払えって事ですかね?」
それは中々にエグい設置の仕方をしてますね、
「まぁ、一番上がコラボ展示スペースになってるみたいだから、元々のファンの人は一番上まで行くでしょって事かな?」
「それはそうじゃがなぁ……しかしエゲつない事に変わらんであろう」
「ま、まぁまぁ、私たちは元から登る予定だったからいいじゃないですか!」
「そうそう、サッサとチケット買って登ろうよ」
こうして中々に悪どい金稼ぎに驚きつつも、私達はチケットを購入したのでした。




