#レトロゲームおすすめ回 アフター
「今日は長時間の配信お疲れじゃったのう」
「あはは、結構長い時間の配信になっちゃったね」
マオが労いの言葉をかける横でユウはSwitchを起動させる。
「うん?何かプレイするのかの」
「何が話してたら自分の推しゲーやりたくなっちゃってさ」
そう言ってユウが起動させたのはスーファミのアプリであった。
「そう言えばユウのオススメは配信で話してなかったのう」
「みんなのおすすめゲームを聞くのがメインみたいな所があったからね」
「それでユウのオススメはこのゲームという事かの」
「これね〜何回やっても面白いんだ。
頭突きのミニゲームとか無限にやっちゃう」
そう言ってユウが選んだゲームはデモンズブレイゾン。
あの魔界村で一躍有名になったレッドアリーマーが主役のアクションゲームである。
「レッドアリーマーが主役というと、元々はゲームボーイの外伝があったのう」
「そうそう、ゲームボーイのアプリでも普通に遊べるよ。
そのアリーマーシリーズの最後の作品だったかな、多分。
アクションがかなり豊富で、使い捨ての魔法や回復アイテム、装備品なんかの要素が追加されてるんだよね」
「レッドアリーマーは今だに人気があるキャラクターじゃしな」
「格闘ゲームの裏ボスになってた事もあるからね。
あの時は驚異的な強さで当時のゲーマー達を苦しめたらしいよ」
そんな説明をしながらもユウはゲームをスイスイと進めていく。
どうやらこのゲームにはものすごく慣れているようだ。
「隠しアイテムの場所まで完璧じゃのう」
「このゲーム、真エンド見るには全部のアイテムを集める必要があるからね。
全部集めてラスボスの最終形態を倒した上で、新たに表示されるパスワード入力して出る建物に入ると裏ボスって感じ」
「裏ボスまでおるのか」
「ラスボスはこの手のアクションゲームでもトップクラスに難しいって言われてるんだよね。
でも、裏ボスはそれに輪をかけて強くて鬼畜ボスって言われてるんだよ」
「ユウはその裏ボスは倒したのかの?」
「一回だけね……流石にあれはもう戦いたくないかな」
そう言いながら、ユウの操作するアリーマーが街の窓ガラスを全て頭突きで叩き割っていく。
どうやら金策の一種なのだそうだ。
「ふむ、ならば妾が横で見ておるからもう一度挑戦してみてはどうじゃ?」
「ええ〜もうパスワード捨てちゃったよ」
「ならばラスボスの最終形態を倒すところからじゃな。
ほれほれ、早く進めるのじゃ」
「時間かかっても知らないからね」
こうして、2人は急遽ゲーム会を開き、夜通しゲームをする事になったのであった。
スーファミの中ではトップクラスにオススメです。
難易度は高いですが、ファミコンのような理不尽な難易度ではありません。
頭突きのミニゲームでキレる人は出てくるかもしれません。




