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折口響子の記録 水族館とイルミネーション 6

イルミネーションの全てを見終わり、競馬場の建物の方へと戻ってきました。


「本当に綺麗で美しくて……寝る時に目を瞑ってもまだキラキラしてそうです」


「去年と変わりは無かったけど、元々完成度がエグかったから今年も楽しめたよね」


「妾は田んぼと光のトンネルが見れたので満足じゃ」


「僕はイルミネーションは関係ないけど、出馬する時のゲートを見れたのが良かったよ。

中にまで入れると思わなかったよね」


実はコースの途中で、かつては使われていたというゲートが置いてあってのです。


そこは見学も写真撮影も自由という事で、周りのお客さんも含めてパシャパシャと写真を撮っていたのですが、去年は無かったという事で2人も一段とテンション高く見学していました。


「最後はこのメガツリーを見ておしまいかな」


「今年は綺麗に飾り付けられておるのう」


「去年は飾りが無かったんですか?」


とても大きな木の上には、馬が擬人化してレースをするキャラクターのグッズが沢山飾り付けられていました。


しかし、これらが何も無かったらすこし寂しいですね。


「実は僕たちが行った時にちょうどゲーム内でコラボイベントをやってたんだよ」


「飾りが届いていないから皆んなで手分けして集めようというイベントじゃったよな。

そのために、そのイベントが終わってから飾り付けられたらしいので、妾達は見れておらなかったんじゃよ」


「へぇ〜そんな事があったんですね。

確かにイベントで飾り集めてるのに、既に飾り付けてあったら変ですよね」


私は今年から来て、綺麗に飾り付けられてあるのを見れてラッキーでしたね。


こうして全てを見終わった私達は大井競馬場を後にしたわけですが……


「ここから歩いて帰るのは遠いですよね」


「まぁね〜モノレール使って電車を経由していくって手も無くはないけど」


「あそこでバスを待っておる人集りがあるのう。

バスは大森駅行きのようじゃから、これに乗れば良いのでないか?」


マオちゃんの指摘通りに何人かがバス待ちしていますね。


という事で、私達もバスに乗ることにしました。


「私、東京に来てからバスって初めて乗りますね」


「こっちって料金先払いでどこで降りても同じって感じだから楽だよね」


「え?そうなんですか?」


「そうなんじゃよ。

最初にICカードを読み込んだ時点で支払われておるからのう。

後は好きなバス停でボタン押して降りるだけじゃな」


「最初に聞いておいて良かったです。

聞いてなかったら焦ってるところでしたよ」


こうして東京と地方のバス事情の違いに感心しつつ、私達は帰路へと着いたのでした。

イルミネーションの内容は去年とほぼ変わらないので割愛です。

東京バス事情は知ってないと本当に焦ります。


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