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ユウとマオ、人形になる 1

くじよじの本社の会議室、ここでユウとマオの2人に里中を加えた複数の社員。


そして、更にはとある別会社の社員が三名座っていた。


この3人、トップスターくじという販売型のくじ引きの企画をしている会社の社員である。


販売型のくじとは、コンビニや本屋、ゲームセンターなどを中心にして置かれるもので、値段を払ってくじを引き対応した景品がもらえるというものである。


ハズレは無いのだが、それに近いものとしてキーホルダーやラバーマスコットなど、払った額の半分くらいの価値のものが大量に入っており、逆に当たりと言われるものの殆どはフィギュアである。


また、景品が少なくなって当たりが無くなった時に売れ残る対策として、最後の一回を引いた人には限定の当たりが付いてくるという事もある。


そんな販売型のくじを企画している会社の社員が何故くじよじに来ているかというと、それはもちろん、くじよじが抱える配信者たちのくじを作るという企画のためであった。


くじよじの女性配信者のみのくじであり、下の景品では彼女達をSD化したキャラのラバーマスコット。


過去に描かれたイラストのクリアファイルがある。


上の方に行くと、くじよじでもチャンネル登録の多い巫女さんや天さん、セシムなどのアクリルスタンドが当たるようである。


そして、一番の目玉であるフィギュアなのだが……


「本当に僕たちでいいの?」


「ええ、もちろんです。

いまや、くじよじを背負って立っているお二人からフィギュアにさせて頂けたらと思いまして」


そう、ユウとマオの2人のフィギュアなのであった。


今や2人はくじよじの中で登録者数が一位と二位という状況である。


そこで一位であるユウがA賞、マオがB賞として今回の目玉にしたいらしい。


「社長はそれで良いのか?」


「当然よ。

寧ろ貴女達を先にしておかないと今後に繋げられないわ」


年功序列で決めるならば一番最初にフィギュアになるのは天と修羅、それに巫女であろう。


しかし、それでは数字を持っている下の人間にチャンスが回ってくることが遅くなってしまう。


そこで歴が長く、登録者数のニ翼を担う2人に声がかかったのであった。


「そういう事なら前向きにやらせてもらおうよ」


「ありがとうございます。

本日はフィギュア化に対して幾つかの案を用意させて頂きましたので、まずはコチラの資料をご覧ください」

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