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#魔王の晩酌配信 〜改めてのご挨拶 2〜

「さてさて、雑談をしていくにあたって実はお主たちからササヤッキーで体験談を募集しておったでのう。

テーマはお酒での失敗談という事で読んでいこうかのう」


〈魔王様、こんばんわ。

私のお酒での失敗談を報告させていただきます。

私は行きつけのバーでいつも通りに飲んでいたのですが、その日は偶々スポーツ選手の方が店に入って来ました。

店内にはバーのマスターと私しかおらず、自然とその方と話すことに。

プロのスポーツ選手と話すという機会が無かった私はつい色々と質問してしまうのですがこれがいけなかった。

質問しながらもお酒を飲んではお代わりを繰り返していたのですから。

彼が帰る頃には私は既に限界を超えていたのですが、お酒の酔いとは後から来ます。

支払いを終えて外に出た途端に眠気が自分を襲い、恥ずかしがら道端で寝てしまいました。

それが偶々人目につかない場所だったので誰かに起こされる事もなくガッツリと寝てしまい、起きた頃には太陽が昇りきっている時間。

痛む頭を抑えつつタクシーを使って何とか帰宅しましたが、あれ以来お酒を飲んだ量はしっかり数えておこうと思いました〉


・あ〜あるある

・話が弾んで飲み過ぎるのはなぁ

・路上で寝てる人もたまにいるよな

・まぁ、日本が平和だからまだいいけどな

・冬は下手すりゃ死ぬぞ


「うむ、なるほど。

確かに偶に路上で寝ているものを見かけるのう。

コメントにもある通りに暖かい季節は良いが冬場は本当に凍死する可能性もあるからなるべくしない事じゃな。

さて、次」


〈魔王様、こんばんわ。

僕のお酒の体験談はずばり酔った状態で街を徘徊して財布を無くしてしまったことです。

財布がない事に気付いた瞬間に一気に酔いが覚めてしまいました。

自分が通った道を探しても見つからずに誰かに持っていかれたか。

お金も問題でしたが免許の再発行や銀行のカードの差し止めなど様々なしなければいけないことを考えて憂鬱になりながらも警察署に向かうと何と財布が届いているというではありませんか。

しかも現金など抜き取られる事もなくです。

この時ばかりは日本に生まれたいて良かったと感謝しました。

同時にお金は最低限にしてカードなどは持ち歩かないようにしようと思いました〉


「うむ、財布を無くしてしまったという話じゃな。

日本ではかなり高い確率で落とした財布がそのまま戻ってくるという話じゃな。

ある人は日本人の前で財布を落としたらどうするのか50人で実験したところ、50人全員が届けてくれたという話があるのう。

それだけでも海外からは信じられないという言葉が上がっていたが、一番驚かれたのは全員がわざわざニコニコと走って手渡しに来てくれたことなんじゃと。

日本人の落とした人が困っているに違いないから始まり、この人がそんな目に遭わずにすんで良かったと言わんばかりの笑顔に賞賛の嵐だったそうじゃな」


・海外では考えられないよな。

・リュックを背中に背負うのは日本だけ。他の国では前で抱え込むのが常識

・海外では財布を拾ったら逆方向に走るんだろうな


「まぁ、妾が治めていた魔国でも最後の方は秩序と安全性がマシになっておったが・・・治め始めた頃は力こそ正義!

弱いものは強いものに奪われるだけ!!

という世界じゃったからのう。

そういうものを見ているとこの国の安全さと人々の正直さに驚かされるのう」


・安全神話って言うけど実際事実だからな

・海外では夜に1人で出歩くなんて自殺行為だぞ

・道端に置かれた自販機すら驚異らしいね


「うむ、安全な国で暮らせておる感謝を忘れるでないぞ。

おっと・・・氷と水が無くなってしもうたわ。

補充してくるので暫し待つのじゃぞ」


・はーい

・いってらー

・ごゆっくり


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