重大発表回 ２ 〜マオの新モデル〜

「田中家となったことに加えて重大発表がもう一つ。

これも向こうの世界の繋がり絡みの話なんだけど、少しずつ向こうの魔力が僕たちに流れてくるようになったんだ」

「魔力が流れてくると言うてもこの世界には魔素が無いので外に放出させる魔法は使えぬがのう。

しかし、最初の頃に話した通りに妾の姿は魔力の枯渇が原因なのじゃ。

つまり、その魔力を使って元の姿に戻れるようになったのじゃな」

・魔力！魔法・・・って使えないのか？

・マオちゃんが元の姿に戻る？

・前にユウちゃんが描いてた姿？

「そうそう、あの姿にね。

とは言っても３日貯めて１日戻れるくらいの割合らしいんだけど。

それでその姿を見たリーブ先生が張り切っちゃって・・・」

「ルーナさんが来た時と同時にその姿を見ましてね。

そりゃ、その日から張り切って仕事してモデリング作りましたよ。

2人同時にね」

「あの時は無言で筆を走らせておりましたわね。

次々と素晴らしい絵が描き上がっていくので驚きましたわ」

・ってことは新衣装？

・むしろ新モデルだね

・同時に仕上げたの？

・リーブ先生すげーわ

「コメントのみんなも予想通りにマオの新モデル。

大人マオが出来上がったので今日お披露目するよ！

これは裏で本当にマオが大人になってる時しか使わないから見れるのはレアだと思った方がいいかな」

「うむ、それではいくぞ。

それ！！」

・大人になった！

・超美人さんや

・凄くDEKAI！！

「この姿では初めましてじゃな。

よろしゅう頼むぞ」

・声まで大人になってる！

・え？別人？

・そりゃ大人になったんだから声も変わるだろ

・声の感じは似てるな

・野暮なことは言わずに異世界も魔法もあるって信じようぜ

「見るたびに懐かしい気持ちになるよね。

いや〜この姿のマオと本気で殺しあって、仲良くなって、旅をしてきたからね」

「あの中でどれだけの年月が経っていたか分からぬがとても長い付き合いじゃったの。

やはりユウはこちらの方が好みか？」

「ん〜どっちも同じマオじゃん。

小さいマオは可愛いし、大きなマオは美人だし。

でも、どちらも僕の大事な相方で一番頼りにしてる存在なのは変わらないよ」

「ユウならそう言ってくれると思っておったわ。

妾もユウが一番頼りにしていて大切な存在じゃよ」

・てぇてぇ

・隙あらばいちゃつく！！

・それが好きなんだろ？

・なぜ分かった？

「この2人を見ていると何とも言えない気持ちになるのですが、それは何でしょうか？」

「うーん、言葉にすると尊いって事なんだろうけど。

僕たちネット民はてぇてぇって言いかたしてるよ。

ほら、コメント欄もてぇてぇで埋まってるやろ？」

「本当ですね・・・これがてぇてぇですか。

2人の邪魔をせずに見守りたいというこの気持ちが」

・それがてぇてぇですわ

・異世界の女神にも通じる感情

・あらゆる世界という意味で全世界共通の感情やね

「あ、それは間違いなくてぇてぇって気持ちやわ。

2人でいちゃつくのもええけどお知らせはこのくらいかい？」

「あ、そうだった。

重大発表はこの３つだよ。

統括するとこれから田中家でちょくちょくコラボするから一家をよろしくってことで」

「後、妾はこの姿を出す時はお酒コラボをしようと思うのでよろしく頼むのじゃ。

ルーナからも一言いいかの？」

「私はまだデビュー前ですが初配信などの日程が決まり次第お知らせしますので今後ともよろしくお願いします。

リーブママは何かありますか？」

「ママ呼びとは中々の適応力しとるね。

え〜この仕事抱えてたんで配信回数が減ってたんですが、ようやく片付いたのでこれからはまた配信増やすので見てくれると嬉しいです。

田中家でもコラボするのでよろしくお願いします！」

・これからの活動が楽しみ

・田中家もルーナさんも応援します

・いい発表だった

「これから僕たち田中家をよろしくね。

それじゃ、最後のあいさつをするよ〜せーの」

『おつかれ〜』

・おつかれ〜

・おつかれ〜

・おつかれさま

・おつ