#堕天使の恋愛相談 魔王もいるよ 3
タイトル少し変えました。
『セシムちゃん、マオちゃん、こんばんわ!
私は子供の頃から一緒にいる幼馴染の事を最近になって意識し始めました。
幼馴染は所謂王子様系で後輩から人気があるのですが、それを見てモヤっとしたのが切っ掛けでした。
彼女は恐らく自分のことを友達以上には見ていないので、この気持ちは封印してしまった方が良いのでしょうか?
本当に悩んでいるので良ければご教授ください』
「これまた甘酸っぱいお悩みでちね」
「しかし当人は本気で悩んでおるのじゃろう。
あくまで妾の意見じゃが、せめて相手が自分をどう思っておるのか探ってみても良いのではないか?
想いを封印するよりも告白してみろと言いたいところじゃが、それが出来れば苦労せぬからのう。
探りを入れてみるくらいはしてもバチは当たらぬであろう」
・告白できれば悩んでないよな
・幼馴染にらワンチャンありそうだけど
「ワンチャンがありえるか調べるのは大事だとは思うんでちけどねぇ……言い忘れてたんでちが、この方はペンネームを送ってきてくれているんでちよ。
ペンネームは女子校のモブ生徒さんでち」
「ふむ、女子校の……うん?
まてまてまて、それでは随分と話が変わってくるのではないか?
確か相手の幼馴染は王子様系で彼女と書いてあったではないか」
・あれ?
・話の流れが変わったか?
「まぁ、そういうことでちね。
幼馴染が後輩から人気があるのは、女の園で王子様系なら当然でちよ。
で、このお便りくれた子も女の子だけど、そうやってモテている幼馴染に嫉妬して、自分の気持ちは恋なのではないかと悩んでいるってことでち」
「つまり、この話の中の登場キャラクターは全て女の子という訳じゃな。
ふむ……しかし、逆にそっちの方が話は早くなる気がするのう」
・こんなにややこしいのに?
・十分複雑な気がするが
「セシムから見ても複雑な気がするでちが……その心は?」
「先ずは幼馴染が同性がありかどうか調べる必要があるじゃろう。
これは後輩人気を茶化しながら本気で告白されたらどうするとか聞けば良いのではないか?
ここで同性とか無理って返すようであれば残念ながらお主も
恋愛対象から外れるということ。
大人しく気持ちを封印しておいた方が良いじゃろう」
・確かに同性がアリか調べる必要はあるか
・元から後輩人気あるから聞きやすいには聞きやすいか
「確かに先ずはそこを探らなければ話は出来ないでちからね。
でも、もし後輩と付き合っでいいみたいに答えられたらどうするでちか?」
「その時は同性が良いのであれば自分もありなのかと先程と同じように茶化しながら聞くと良いのではないか?
それで満更でもない反応を返されれば押していって良いと思うし、全く反応が無かったとしても、同性はありなんじゃから幼馴染という立場を活かしてのアプローチが出来るじゃろう」
・おお〜なるほど
・確かに同性無理よりは希望があるか
「これは確かに納得の答えでちね。
因みにマオ先輩は同性がありかどうか……は聞くまでもないでちかね」
「勘違いしてもらっては困るが性別はあまり関係ないぞ。
長い時間を過ごしてかけがえのない存在になったのがそうじゃと言うだけじゃからな」
「ユウだけに!……って、ごめんなさいでちよ。
マオ先輩が怖いので次のお便り読むでち」




