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猛暑の日 2

「ふぅ〜やはりコンビニの中は涼しくて良いのう」


「生き返るって感じだよね」


コンビニの中は冷房が効いており、外とは雲泥の差であった。


「これでも都内は節電ムードなんじゃよな」


「まぁ、寒いくらいキンキンに冷やすなんて事は出来ないでしょ」


現在は節電対策により気温は高めに設定されている所が多い。


とはいえ、極暑の中からやってきた2人にとっては天国のような場所に変わりはない。


「マオはアイスを買うんだっけ?

僕も何か選ぼうかな」


「どれにしようか……むむ!

これはなんじゃ!?」


マオが冷凍コーナーで見つけたのはカップの中に色とりどりのキューブが入った商品だった。


「それは最近発売されたスムージーじゃないかな?

コーヒーとかと同じように専用のマシーンで作るんだよ」


「なるほど、スムージーは最近流行っておるからのう。

スムージーが300円ならそれほど高く無いのでは?」


「まぁ、有名なドリンクカフェとかに行けば4桁近くいく事もあるしね。

せっかくだから僕はこの苺のスムージーにしてみようかな」


「それなら妾はヨーグルトのスムージーにしてみようかのう」


こうして2人はスムージーを手に取ってレジで支払いを済ませてから専用のマシーンの前へとやってきた。


「ええっと、先ずは蓋についているバーコードを読み込ませたら扉のロックが外れるんだって」


「後は蓋を外してから中に入れてスイッチを押すだけと。

意外と簡単じゃな」


「ああ、なるほどね。

コーヒーの場合は選んだスイッチで挽く豆を変えるけど、スムージの場合は中のキューブを溶かすだけだから工程自体は同じなんだ」


コップの中に入ったキューブ自体が濃縮された野菜や果物らしく、それらを溶かしてかき混ぜる事でスムージーが出来上がるようである。


「それにしても……中々に派手な音を立てる機械じゃな」


「うううううって言う唸る音みたいなのがサイレンっぽくて甲子園思い出しちゃった」


「確かに言われてみればサイレンっぽく聞こえない事もないのう」


スムージーの機械の動作音は激しくうるさい。


それは隣にあるコーヒーメーカーと比べても明らかなほどであった。


「あ、出来た出来た!

意外と早く出来るんだね」


「うむ、次は妾の番じゃな」


こうして2人はスムージーを手にし、再び灼熱の野外へと向かっていく。


ただ、その手に持ったスムージーの冷たさの分だけは先程よりも快適に過ごせてはいたようだ。

毎日暑いですね。

熱中症にはお気を付けください。

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