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ダンスを踊ろう 2

「え、あれどうなってるの?」


「いや、あんなもの初めて見たから妾に聞かれても……」


ユウとマオの前で踊り出した響子であるが、驚く事に彼女は1プレイも2プレイの両方のパネルを使い始めた。


通常使うのはこの片面4パネルだけである。


両方を使うのは2人で遊んでいるだけというイメージであるが、響子はその2人分のパネルを使っていた。


だからと言って2人プレイで両方を使っているわけではなく、譜面はきっちりと8パネル用になっており、左右に振られつつもキッチリと譜面を踏んで器用に移動していく。


流石にそのようなプレイをしていると周りの注目も段々と集まっていき、いつの間にかユウ達以外も響子のプレイに釘付けになっていた。


「はぁはぁ……なんとか……」


少しのミスによりフルコンボは出来なかったものの、それでもレベルの高いプレイに周囲からは拍手が送られる。


「はぁはぁ、あ、ど、どうも」


息を切らせつつ持ち物を回収し、会釈をしながら台を降りる響子。


「いや〜凄かったね。

響子さんにそんな特技があるなんて知らなかったよ」


「うむうむ、まことに見事なもんじゃ」


「いやぁ、それほどで……も……って、ユウちゃんとマオちゃん!?

なんでここに……って、最寄りのゲームセンターなんだから、そりゃ会うこともありますよね」


一瞬は驚いた響子であるが、自分で納得してしまったようである。


「2人分使ってるけどあれって何なの?」


「あ、ちょっと待ってくださいね。

ここ、休憩スペースあるからそっちで話させてください」


既に息は整っているのだが、響子の話にそれはそうだと思い直し、3人は休憩スペースへとやってきていた。


自販機で水を買った響子はそれを半分ほど一気に飲んで一息ついてから話を続け始めた。


「さっきのダブルモードという8パネル全部使うモードですね。

最初のモード選ぶ時に選択できますし、値段も変わらないのでお得なんですよ」


「いや、運動量が2倍になってお得というのも変なのではないか?」


「そうですか?

シングルだと激しい曲を選んでしまうので、ダブルでまったりしても大して運動量変わりませんよ」


「いや……あれでマッタリなの?」


「最高難易度の譜面になると狂気のレベルですからね。

例えばこんな感じで……」


そうやって響子はスマホを使ってゲームの譜面の動画を見せる。


その難易度はさしものユウとマオでも呆れる程であった。

MAXシリーズを動画検索して貰えると狂気の譜面が観れると思います。

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