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響子とマオ(大人) 初めての出会い 2

エレベーターに乗った私と見知らぬ美女。


自分の住んでいる階のボタンを押そうとすると既に押してあり、どうやら美女も同じ階層に住んでいる事が分かりました。


(同じ階に住んでたから私の事知ってたってことかな?)


そんな事を考えていると、エレベーターは無事に到着しました。


廊下を歩いていると私の隣の部屋……ユウちゃんとマオちゃんの家の扉が開きます。


「気配がしたから……って、あれ?

響子さんとマ……」


中から現れたユウさんが何かを言いかけて首を振り、考えるような仕草を見せた後で言葉を続けました。


「いつの間にか仲良くなったみたいだけどビックリしたよ……ねぇ、マホ?」


何でしょうか……気のせいだと思いますが、一瞬だけユウちゃんから妙な気配がしたような。


マホと呼ばれた隣の美女を見ると少し顔色が青くなったような気がします。


「あ、いや、そ、そうじゃったな!

いや〜すまぬすまぬ。

お主の事は妹のマオからよく話を聞いておってのう。

それでつい友人になったつもりになっていたのじゃよ」


その言葉を聞いて私は改めてマホさんの方を見ます。


言われてみればマオちゃんがそのまま大きくなったような美人さんですね……何で今までピンと来なかったのでしょうか?


「マオちゃんのお姉さんだったんですね。

今更ですが私は折口響子と言います。

マオちゃんには上京した頃からお世話になりっぱなしで……まだ幼いのにあんなにしっかりとした妹さんをお持ちで羨ましいです」


「いや〜それ程でも、うごお!?」


突然ユウちゃんがマホさんを肘で突きました。


軽くツンツンとした程度の割に痛そうな反応しているのは、流石外国の方のノリの良さなんでしょう。


「バカな事やってないで。

それ、響子さんの荷物なんでしょ。

僕が代わりに置いてくるからマホは準備してて」


「う、うむ……それでは任せたぞ。

では、またのう」


そう言ってマホさんはユウちゃん達の家へと入っていきました。


「本当にごめんね、響子さん。

あいつ強引だから迷惑かけたでしょ?」


「最初はどなたか分からなかったので戸惑ってしまいました。

でも、その正体が分かったなら納得ですので迷惑なんて全然ですよ」


「それなら良かった。

折角だし荷物置いたら少しお話ししようよ。

マホの事も説明しておきたいから」


「ええ、もちろん構いませんよ」


こうして話の流れからユウちゃんが私の家にやってくることになったのでした。

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