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今回は3人で夢の国 5

一時的に正気を失ってしまったようですが今度は大丈夫です。


「次は何処に行くんですか?」


「グリーティングとかどうかと思ってるよ。

珍しく30分待ちだし」


「うむうむ、折角じゃから王様に謁見しておかんとのう」


グリーティング……一体何のことでしょう。


「グリーティングって何ですか?」


「キャラクターと少しの間コミュニーケーションが取れて、一緒に記念撮影が出来る場所だよ」


「夢の国ではアトラクションがメインだけど、グリーティングも複数箇所あるからね。

その中でも特に人気の高い王様に会いに行くよ!」


こうして2人に連れられてやってきたのですが……王様って……あの王様ですよね!?


困惑している私の前に現れたのは正にあのキャラクターが住んでいるお家でした。


そこで2人に話しかけられて何か答えていたらしいのですが正直覚えていません。


アニメの世界観そのままの家具が否応なしにあのキャラがここにいる事を実感させ、途中にある大きなモニターには初代の蒸気船に乗る偉大すぎる姿が映っていました。


「それではこの奥で待っていますよ!」


係員……後で教えてもらったのですがキャストさんに招かれて扉の奥に入ると、ちょうど二つ前にいた人が私の思い描いていたあのキャラとハグしあって写真を撮っていました。


「写真は3人で撮られますか?」


「あ、僕達は何度か経験あるから2人でいいんだけど、この子は今日初めてランドに遊びにきたんだよ」


「じゃから、折角なら一対一での思い出をと思っておるのじゃが……良いじゃろうか?」


「はい、勿論です。

どちらが先に撮られますか?」


「僕達が見本見せるから響子さんは見てて」


「スマホはカメラモードにしてキャストさんに預けておくのじゃぞ」


自分の知らない間に話が進んでいって、いつ間にかキャラとマンツーマンで写真を撮ることになってしまいました。


お二人は慣れた様子で握手してからキャラを2人で挟み込んで写真を撮り、最後はハグをしてお別れしていました。


次はいよいよ私の番……緊張しながら前に出ていく私に対して、キャラは気軽に駆け寄って握手をしてきます。


そして、私の緊張が分かったのか、優しく肩を叩いてエスコートしてくれました。


すると不思議なことに緊張が和らいでくれ、キャストのお姉さんの合図でポーズを取って写真に写ることが出来たのです。


最後にハグをして手を振ってくれたキャラクターに手を振り返して私達は部屋を後にします。


「大統領がVIPを出迎えるような反応だったね」


「正に王様ということじゃろうな」


「2人とも…‥本当にありがとうございました!

こんなの最高の思い出ですよ」


私はフォルダにある握手してからハグして別れるまでの、一連の流れが撮られた写真を見ながら2人にお礼を言いました。


てっきりポーズを決めて写真を撮った部分しかないと思ったのですが、まさか一連の流れを全て収めてくれていたとは思わず、キャストさんの心遣いに思わず感動してしまいました。


「まだまだ、楽しみはいっぱいだよ」


「次はショーの時間じゃな」


心は感無量でクライマックスを迎えているのに、どうやらまだまだ夢の国は私を感動させてくれるようです。

ファンサの鬼でしたね。

ネズミですが。

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