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今回は3人で夢の国 2

「えーっと、嘘!?

美女のアトラクションが40分だって」


「なんじゃと!?

ぜひそこに行こう!

響子もそれで良いじゃろうか?」


「ええっと、よく分からないのでお任せします」


私にはよく分からない話なので2人に任せてついていく事にしました。


「ここが新しく工事して出来たエリアなんだ。

出来てまだ2年くらいかな?」


「ここではアトラクションが一つとショーステージが一つ。

後はショップなんかがあるのう」


「はえ〜そうなんですか」


まるで中世に迷い込んだような街並みですが、これも立派な園内のエリアなんだそうです。


そして、2人に導かれるままについていくと、目の前に大きな門が現れました。


奥にはお城が見えますが……これは見た覚えがあります。


「あの、このお城ってまさか……」


「そう、新アトラクションであの映画の舞台がメインになってるんだよ」


「ワシらも乗るのは初めてじゃからな。

しかし、ランドの方に激しいアトラクションは無いので安心して良いぞ」


「わたし、この映画大好きで子供の頃は休みが来るたびに見てたんですよね。

特に晩餐会の曲が大好きなんです!」


そう、子供の頃に買ってもらったDVDで何度も繰り返し見たあのシーン。


今も歌がしっかり頭に残っていますとも。


「あはは、それは良かった。

ランドにいる間は割と聞けると思うよ」


「オーケストラのアトラクションでも聞けるからのう……おっと、ここは……」


係の人に案内された場所まで来て私は驚き固まってしまいました。


ここは……正に憧れのお城の中、そのバルコニーに立っていたからです。


呆然としている私の前で、城のステンドグラスが姿を変えながら物語のあらすじを紹介していきます。


更に……


「あ、あそこ!」


「おお、2人がいるではないか」


ユウちゃんとマオちゃんの声に反応して顔を上げると、そこには獣の王子とヒロインが現れて語り合っているではありませんか。


そうしてそのシーンが終わった後は案内に促されて奥に行きます。


私はその衝撃から中々反応することが出来なかったのですが、2人に促されて先へと進みます。


てっきり今のがアトラクションなのかと思ったのですが、本番はここからだということが分かりました。


先にはコーヒーカップの乗り物があり、これに乗って物語を追っていくのだそうです。


人が沢山いるので時間がかかるかと思ったのですが、コーヒーカップは複数が同時に出発する上に、一つに10人程乗れる為思っていたよりも早く順番がやってきました。


「僕たちも初めてだから楽しみだよ」


「うむうむ、響子もしっかり楽しむのじゃぞ」


既に声を発する余裕も無くなっていた私は2人の言葉にコクコクと頷くことしか出来ないのでした。

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