091 短い話 八極拳練習中の出来事
短い話
八極拳練習中の出来事。
師匠は言う
「いいか、八極拳の型に連続攻撃技があるって事は、八極拳は一撃必殺じゃないって事だ」
一撃必殺だったのはたった一人。
残り99.999%の八極拳士には一人も一撃必殺伝説はない。
という訳で、事例を示す事に。
師匠
「という訳で、asada、打って来なさい」
ひゅっ(私がパンチを出す音)
ぽん(師匠が私を打つ音)
ぱったり(私が大の字にぶっ倒れる音)
たった一発で撃沈した私の姿に静まり返った稽古場
師匠「…………………………」
生徒「…………………………」
師匠、ごほんと咳払い。
「いいか、八極拳の型に連続攻撃技があるって事は、八極拳は一撃必殺じゃないって事だ」
生徒「説得力が全くありません。」
私がゆっくり体を起こす。
生徒「あー、asada、……大丈夫か?」
私 「あ、大丈夫です。」
ふっ、ふひゅうっ、ひゅっ、
生徒「そりゃヤバい時の呼吸法じゃねーかよ!」
生徒「お前、全然大丈夫じゃねーだろ!」
その後
生徒「李老師……死んでいます……とかなったら面白かったのに♪」
生徒「七孔噴血とかー♪」
等と無責任発言をするメンバー多し。




