069 霊能者Kさんの霊視
霊能者に相談する案件
同期の生徒Uさん。
師匠の友人の霊能者(以下Kさん)に霊能相談を、私は初めてリアルタイムでKさんの霊視を目撃。
最初から最後(?)まで見た事例。
Uさん
職業はゴミ処理関係。
U「職場が雰囲気がとても悪く、病気になったりする人も出ている自分も異様に疲労する」
という相談。
そんなに自分の身近な所で、
大きな事件でもないだろうと思って、
職場でどんな事が起こったのか聞いたら、
謎の死を遂げた人、
急に行方不明になった人、
精神に異常をきたした人、
親類が軒並み亡くなった人、
etc。
ドラえもんの四次元ポケットかというくらいにザクザク出てくる。
私「いや、そりゃもう神社でお祓いを受けた方がいいのでは?」
と聞くと、
U「うん、やったんだけどねー、翌日に神主さんは高熱を出して寝込むわ、その年の内に神社は火事で全焼しちゃってねー(笑)」
笑い事ではない!!
ほん怖に掲載されるんじゃないかと言うぐらいの案件である。
U「で、この間はスクーターで走ってる最中に何かにハンドル引っ張られて電柱に激突して、スクーターは大破して、警察には『良く無事だったね』って言われた」
私「暫くは歩きだけにするとか」
U「無駄、だって車の方から歩道の俺のいる所に突っ込んでくるんだぞ!」
私「事故まで起こしたんですか」
U「車が突っ込んでくるのは三回ぐらいあったかな‥‥」
その後、実はスクーターの事故で、手首の骨にヒビが入っていたのが判明、
翌週にはギプスを腕に巻いて練習は見学になった。
さてKさんは、相談されてUさんを霊視する。
K「何これ?、初めて見る。こんなの」
私「何が見えるんですか」
K「真っ黒いブラックホールみたいなのがUの左肩辺りに見える‥‥」
暫く悩んでいたKさん、
K「分かった、これ、職場に祟りが起こってるんだ!、黒い穴からは呪いが吹き出してきてる。」
U「と、取れますか?」
K「俺の力じゃ無理、君の職場とあと自宅のわかる地図持って来て」
と言う訳で来週の練習会の日までお預け。
結構ヤキモキする。
あけて翌週。
練習会の終わりの時間にKさんもまた様子を見にくる。
練習会後のだべりタイムに近くの公園で再びKさんがUさんを視る。
K「あ、ちょっと待って‥‥」
と何かを始めた。
私「どうしたんですか?」
K「Uの左肩にお婆さん『らしきモノ』が憑いてるから、外そうと思って‥」
私「らしきモノって‥‥どう言う事ですか?』
K「例のブラックホールから出てきたんだと思う。上半身だけの『骸骨お化け』だから、
着物からお婆さんかな〜って」
次の瞬間、
Kさんが、「うわっ!」て叫んで一目散に走ってその場から逃げ出した。
ズダダダダダダ!
ドタドタドタドタ!
なので私と、同じく野次馬していた数人の生徒も大急ぎで逃げ出す。
そして一人ポツンと取り残されるUさん。
U「えーと、オレはどうすれば‥‥」
Kさんが、
「あ〜びっくりした」
と戻ってくる。
私を含め生徒も戻ってくる。
私「一体何があったんです?」
K「取ろうとしてたら『骸骨婆さん』が、
蟹みたいにシャカシャカと、
Uの身体を伝って降りて来て、
俺の所に突進して来たから慌てて逃げた。
しかし、君ら本当に見えてないの?」
私「何故ですか?」
K「だって皆んな上手いこと『骸骨婆さん』から逃げてたぜ〜」
そうなんですか。
で、KさんはUさんの持って来た地図を見ながら霊視する。
K「うん、見つけた。この神社に行ってお祓いを受けなさい、それで君だけは何とかなる。」
U「また火事になったりしませんか?」
K「大丈夫、『塩釜神社』って書いてある。
『釜』は『火』に強いから。
あとはこの神社から『清めの塩』を買ってきて家に置いておく事。」
翌週(案件が気になってしょうがなかった、日にちが経つのが遅い!)
練習会に来たUさんをみて、
K「あ、面白い!、Kのオーラに『緑色の光』が差し込んでる。
お祓いをする事=そこの神様の眷属になるんだけど、
こんな風になるのか!」
U「いや〜とにかく邪魔が入るんですよ、
余計な用事ができたり、
神社の方も忙しくてお祓いを断られたり‥‥
無理やり捻じ込んで貰ってやっとですよ」
K「やっぱり妨害が入るんだね〜でも、早く職場を変わらないと駄目だよ。」
U「はい。転属願いを出して許可が降りそうなので。」
あと、気付いたんですけどと、Uが続ける。
U「塩釜神社のお祓いが有効で、
俺がスクーターで事故った場所って千釜通って言うんですけど。」
そこまで言って、
Kさんが大きく頷く。
K「あー、そう言う事な!」
私「どう言う事ですか?」
K「Uの職場ってゴミ処理関係だよね。」
U「はい。」
K「ゴミ焼きの釜があるでしょ?」
U「有ります!」
K「全てが『釜』に繋がってる。
つまり大元の因果は、
『Uの職場のゴミ焼き釜で、何かを焼いた事』
にあるんだよ」
私「焼いたって‥‥何をですか?」
K「焼いたら祟りを起こして仕舞う何かだ。最悪レベルの呪物か、或いは多数の死体を焼いたか‥‥」
U[え〜と、はい。
確かにナマモノとかを入れてある、
不透明のビニール袋とかは、
中身を確認する暇もなく焼き釜に放り込みますからね。」
K「こう言う時は、対処が終わった後から符号の一致で分かるんだ」
との事。
そして少しして、
無事にUさんの担当が転属になって、
Uさんは取り敢えず元気でやっている。




