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武術覚書  作者: asada11112
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050 気のせい? その7

気のせい?、その7


私が趣味の何かを買うと、いつも変な気の入っている物を引き寄せてしまう。


此処では水鉄砲に変な気が入っている事について書いているが、


実は私には今までに数回、

買ったものに入っている気の影響で武術が下手になった『前科』がある。

その中で、特にえらい目に有った品を書いて見ようと思う。


とある刀剣店のネットオークションで落札した刀剣。

『大和古剣』と呼ばれる両刃直剣を買った。

まずその時点で小さなトラブルを起こした。

間違った額を振り込んでしまいその分を返却してもらった。

自分でも今考えるとこの時点で影響を受けていて、思考能力が落ちていたのだと思う。


品物が届き、

コレクション用の部屋に置いてから、

体調は悪くなるわ、事故(物損)やらを起こすわ、

武術は下手になるわ、

他にも凡ミスの連続で心身共にボロボロになっていた


師匠「お前、また何か買ったんじゃないのか?」

その言葉で漸く思い至り、

(かなり思考能力が低下しており気が付かなかった)

次の練習会でその剣を持ってきて師匠に見せた。

露骨に嫌な顔をする師匠、

剣袋に入った状態のそれを見て、

師匠「そんな物を持って来るな!、袋の上から見ただけでも尋常じゃない気のパワーだ」

と言われる。

何とか頼み込んで見てもらう。


師匠「これは密教の加持祈祷で使われる『本物の神聖剣』だ!、それも何百年も使われて、大寺院の御本尊クラスの神気が超圧縮されて宿っている、エクスカリバーも目じゃない程だぞ!」

私「神聖なものなら何で私の体調が悪くなるんでしょう?」

師匠「神聖過ぎて一般人には耐えられない。持って平気なのは修行重ねた修験者か徳のある僧侶ぐらいだ。しかもお前、ただ飾って放置して置物になっているだろう?」

私「はい。」

師匠「ちゃんとした密教の行事やら法事に使われないと、天罰喰らうぞ!、って言うかもう喰らってるし、そのままだと命まで落としかねない」


どうすれば良いか、というのに対して、

師匠「これは他所に売れ、お前の役割は、相応しい持ち主の所に辿り着く為の運び屋の一人だ」

と言う訳で、

売れる迄の間は、

御神仏を祀るちゃんとした作法に少しでも近い状態に置いて、

(三宝の上に榊とお神酒と海の乾物をのせてお供えする)

次の持ち主に売った。

そして何とか調子も戻り、

平和が戻った。

師匠より、

「お前、急に白髪が増えたな〜」

と言われた。

鏡を見ると確かに増えてる。

私は髪の毛がタワシレベルに固いのでスポーツ刈りにしているのだがある程度伸びて初めて急に白髪が増えたのがわかった。


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