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武術覚書  作者: asada11112
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041 3D視界と間合い

3D視界と間合い。


人間は、脳に入ってくる情報を無意識に制限している。


脳がパンクしない様に、エコモードを普段からしている。



例えば、二枚の画像を使って立体視する。

(出来ない人は、スマホのVRゴーグルを買ってやって見ると良い)


立体視をして見える物を凄いと思った方は、

自分が脳の情報入力を制限している事に気付いて欲しい。



何故なら普通に世界は立体であり、

自然に周りを見ている時に本来その見え方をするはずである。


それが無いと言うことは、

目から入ってきた立体情報を、

ダウンスキャンコンバートして見ているせいである。



世界をちゃんと3Dで捉え直す事はある程度の訓練によって可能な筈である。

武術やっている人間は、相手との間合いを図る為、

物体と自分との距離情報を極限まで集めなければならないので、

それが出来る為に、

その訓練をやらされた事がある。


脳の情報収集能力を極力上げる練習とは、

今まで無意識にスルーしていた情報を物を見るたびに意識的に脳で読み込む。

スルーしていた自分を認識して、

入力量を増やすという訓練。


これをやって行くと、

無意識にスルーしていた情報を、

脳がスルーしなくなり、

いつか急に、

世界の遠近感が『より鮮明になる』

と言った感覚の変化が起きる。


そのモードで、師匠の動きを見て理解していく事、大事。


絵画やその他の芸術作品で、

時々、常人が見ても『綺麗で素晴らしい』作品が存在する。


それは、普段の人間に掛かっている脳への入力制限を飛び越えて、

見る物に情報を沢山送り込む事が出来る作品と言える。


『言葉に出来ないほど素晴らしい景色と言うのを旅行で見た事がある人間はその感覚に近いと思う。


因みに、

脳への入力制限を超えて脳に入ってくる映像作品としては、

映画『イノセンス(攻殻機動隊2)』

の、祭りの(山車?)が練り歩くシーンがある。

(師匠より)


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