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武術覚書  作者: asada11112
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024 螳螂手

螳螂手


螳螂拳の代表的な手形、螳螂手であるが、


今は親指、人差し指、中指の三本で何かを摘んだ様な手形をしている。

手首は螳螂の鎌の如く大きく折り曲げている。


今の師匠からではなく、

昔、気功を習っていた時分に聞いた話で、

古い螳螂手の事を聞いた。

それは『指鉄砲』‥‥親指と人差し指を伸ばして残りの指を曲げた形であった。


つまりは、『少林一指禅』の形である。

しかして、

余程の鍛錬がないとあっという間に人差し指を骨折する手形である。

それを補完・補強する為に現在の手形が誕生したと考えられる。

点穴に優れた手形である。


元々は螳螂拳は、

少林拳の王某と言う者が、兄弟子に勝つ為に編み出した技術が元になったと言う歴史がある。


手形の変形と言えば、

酔拳の杯を持つ手形『月牙叉手』は螳螂手の変形であると言う。

螳螂拳の中に酔螳螂(酔羅漢拳?)の套路があり、

其処から来ていると聞いた。

これも、人差し指と親指が開いている、古い螳螂手の変形である。


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