127 番外・霊能者に武術の達人の写真を霊視して貰う。
番外・霊能者に武術の達人の写真を霊視して貰う。
別段信じる程の事でもなし。
『当たるも八卦、当たらぬも八卦』
程度の感覚で読んで欲しい。
師匠とつるんでいる霊能者Kさん。
Kさん曰く、
「ほん怖(心霊漫画雑誌)で出てくる様な凄腕の霊能者には今まで会った事が無い」
と言っていた。
そして、
K「ずっと会えなかったけど、
理由がわかった。
霊能者一人一人が、
異なる国(霊界)のこの世における代表駐在大使の役割を持っていて、
会ってもし喧嘩になったら、
『霊界大戦争』になりかねないからだ」
との事。
で、そのKさんが会えた数少ない凄腕霊能者にLさんと言う女性がいた。
で、試しにLさんに武術の達人の写真を見せてどう言う判定をするか見てみたいと、
師匠からリクエストがあった。
因みにKさんで出来ないかと聞くと、
師匠とつるんでいるせいで、武術の知識が有り、
それが邪魔して変なフィルターがかかってしまって上手く見られないと言う。
で、Lさんになったと言う訳。
Lさんに見てもらうその写真の人物は、
今も多くの練習生徒を抱えるA道の原型となった、
D流柔術の達人、S宗範(故人)
拳児の漫画に出てきた達人、
『佐上幸義宗範』のモデルになった人物である。
まあ、実名出してしまった様なものなのであるが、
あくまでも以下はS宗範とする。
師匠とKさんが揃ってLさんに会いに行った日、
L「昨日、夢に不思議なお爺さんが出てきて何か武道の技を教えてくれたんだけど」
と言われた。
その技を実際にLさんにやらせてみると、
『合気上げの応用技・変化技』
の一つであった。
それもかなりマニアックなやり方、
師匠「こりゃ絶対にS宗範だなぁと思ったよ、あの人女性に弱いから」
私「合気の秘密は教えてもらえませんでしたか?」
師匠「教えてくれる訳無いだろ。ずーっと一緒にいた内弟子にさえ教えて無かったんだから」
そんなこんなで、霊視して貰う。
L「この人の技は、
相手からのパワーや衝撃をアースみたいに地面に逃している。
地球に良くない技、
地球がこの人を排除しようとしてる、
あまり幸せな人生を送っていない」
と言われた。
師匠は、最初あまり信じて居なかったが、
S宗範の生涯を書いてある本が出版されて、
それを読むととても悲しいものであったとの事で、
Lさんの言った通り不幸な人生であった。
唯一『合気』を教え、
道場を継ぐと目されていた長男は、
病気で若くして亡くなり、
次男は障がいを持ち、
他人に見せたく無いと、S宗範がほぼ一人で世話をして、
大地主の息子で何もしなくとも暮らせたのが、(採算を度外視してS道場をやっていけた)
死後、その財産は何故かに跡形もなく消えてしまい、
S道場は更地になって消えてしまい、
次男は小さな老人施設の片隅に押し込まれていた。
帰ってきた古参の弟子がそれを知って、
次男を見つけて保護したが碌に世話をされておらず酷い状況だったと言う。
師匠「もしかしたら技の研究に没頭している時だけが、
S宗範にとって唯一の『逃げ場』だったのかも知れない、
そう考えると常軌を逸した練習量をしていたのも解る、悲しすぎる人生だ」
と、本を読んだ師匠が悲痛な表情で言っていた。
(比べると、R会のO宗師は充実した人生だったと言える)
二人目の霊視は、
李書文の関門弟子にして、
B壇系八極拳の達人であるR老師。
この人は動画も残っている。
L「この人は、地面からの重力を完全に遮断して動いてる」
との事。
(他にもあるが書けるのはこれだけ)
これは『拳児』での、
蘇崑崙の言葉『地球の力を借りて闘う』と言うのと真逆に聞こえるが、
師匠「前にも言ったでしょ?、陰陽で真逆の事は実は一体で繋がっているんだって」
(短編の『2.放鬆・伸筋抜骨について』参照の事)
地球の力は、
地球の呪縛から脱する事で真に使える事が出来る、との事。




