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124 抱(崩)
六大開の一つ。
真っ直ぐな頂肘に比べて、
貼山靠は、
下に向けた曲線(放物線?)を描くその軌跡に、
とても難易度の高さを感じていた。
通常、
真っ直ぐ出す突きは『地面を蹴るな』
『地面におちるな』
という、絶対的な藝事上のルールがあった。
しかし、六大開のそれは、下方への曲線の技、
どうすればいいのだ?
師匠は模擬ナイフを持たせて、
ナイフの角度を指導。
師「あとはナイフを気にせずに貼山靠やってみ」
こてん。
と、相手が倒れた
‥‥‥‥‥‥‥
お~い、
俺が先輩だからって、
空気読まなくていいんだぞ~。
と、それを教える為にも万全の体勢で立つ。
相手はウェイトは私の約半分のP。
ごりっ!
強烈に重い技がきて、転げる私。
鉄の棒もかくや、という衝撃。
呆気に取られた顔をしているーのはP。
P「asadaさん、本気で抵抗してました?」
私「はあ?」
P「全然抵抗感がなく軽く倒れちゃったんで‥‥‥‥」
私「‥‥‥‥‥‥」
その『疑問』は、
互いにフラフラになるまで、
地べたに這いつくばらせられて、
漸く納得するに至る。




