表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武術覚書  作者: asada11112
118/187

118 武術のロマン技①ー師匠の才能


武術のロマン技①ー師匠の才能


事の初めは師匠の武術を盗む『才能』

古来より、武術は師匠より盗む物で有った。


武術家はとても難儀な性格の持ち主である。


才能が有りすぎる弟子には『教えない』

弟子が師匠を超えてしまったら、

師匠が今度は危なくなる為である。


一番我々の世代で分かりやすいのは、

漫画『北斗の拳』に置いて、

ケンシロウ達の師匠であるリュウケンが、

弟子であるラオウに殺されてしまった話。


ちなみに最初リュウケンがラオウを圧倒していたが、

発作が起こって動けなくなったリュウケンをラオウが殺してしまった。


その時に、リュウケンがラオウを圧倒したのが、

『北斗七星の形に動く歩法』であるが、これは実在する。


七星螳螂拳の『七星歩法』と言う。

(ラオウを圧倒する程の効果が実際あるかどうかは分からない)

考えてみれば、

北斗七星の名を冠し、

点穴を多用する七星螳螂拳は北斗神拳のモデルかも知れない。


B壇系の最後の達人と言われる『S老師』が途中から教えなくなったと言う噂(都市伝説)も聞く。


欧州で教えていた時、

自分が半年掛かって会得した技を、

三週間で会得してしまった外国人(白人)の弟子がいたから、らしい。


師匠は、弟子に三回だけ技を見せて、出来なかったらもう教えない。


そして弟子は三回でピッタリ出来るようにする。


弟子はその辺りの空気を読めるかどうかである。


一度で出来るようにすると、

師匠は警戒して技を見せなくなり、

三回以上かかると、

『才能無し』と切り捨てられる。


師匠の教えに対して、

練習期間の後、弟子は一度目は、

見当違いな答えを返す、


再び練習期間の後に、

二度目は近づいた答えを返す。

(努力の後を見せる)


三度目、弟子はやっと正解を返す。

師匠は、よく頑張ったと認める。


まだ有象無象の多くの弟子のうちに、

兄弟子達の習う姿を見て、

そう言った空気を学ぶ。


今はもうそう言う時代では無くなったので必要ないのかも知れない。


しかし私の師匠の師匠(師爺)の時代まではそうだったのである。


師匠は後半、師爺から教えてもらえなかったそうである。

故に本当の練習は師爺が帰ったあとで弟弟子と行う『研究』だったそうである。

そして円満に師匠は去り、

今に至るとの事。


師匠が師爺に疎まれるようになった原因が、

『技盗み』の才能で有った。


その原点たる才能は、

どうも『共感覚』らしい。


師匠「その使い方は駄目だ、色が違う」

と昔、良く注意された。


師匠は、相手が動くと、付随して力の質や方向が『色』として見えるのだと言う。

師匠「誰でも見えるものだと思っていた」


んなわきゃない。

其処で気づいて師匠に尋ねる。

私「師匠、音楽聴いている時に、音に色がついて見えませんか?」

師匠「そんなん武術やる前から見えるよ」


間違いない。

師匠は元から『共感覚』の持ち主で、

更に武術をやって、

相手の使う『力の質』と色を共感覚化する事が出来る様になったのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ