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第33/34話 地図帳
ドイツ軍作戦地図にみるモスクワ市。黒は鉄道(と市街地境界)、赤は道路、南を蛇行する青いニョロニョロはボルガ川。流れ込む鉄道は、郊外で止まるものもあり数えにくい。
10月2日時点で、グデーリアンはグルホフ(現ウクライナ領Hlukhiv=フルーヒウ)にいた。モスクワまで570km。赤く表示される多数のソヴィエト軍部隊を放置して第4装甲師団が猛進し、200km北東のオリョールに迫っている。
10月2日の広域図。ドイツ側の作戦地図であるから、ソヴィエト軍の後方部隊は認識されず図上にないことに注意。
トゥーラ付近拡大図。「416」の囲み数字があり、10月2日時点で、第416ライフル師団がトゥーラに来援することがドイツに「バレている」。実は10月時点で第416師団は存在せず、実際に来たのは第413師団だったから誤情報か。11月22日、スタリノゴルスク(現ノヴォモスコフスク)を取られたことで、ジューコフは青矢印のようにモスクワに直進されることを懸念したが、トゥーラを放置したままではグデーリアンは補給を受け取れなかった。




