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第10話 ―目覚め―

呑気に毎日投稿のために書き溜めしようとしていたら、1月以上も間が空いてしまいました、本当に申し訳ありません。

間がかなり空いてしまったので、3章のここまでのあらすじ


世界を滅ぼすと宣言する謎の少女アリエスによって夢幻城へと誘拐された悠、美虎、伊織の3人。

彼等はそこで、夢幻城の王を名乗る少女レミルと、彼女に従う人造知性体のカミラと出会う。

父や仲間を失ったレミルと数日間、一緒にいてあげて欲しいというアリエス。

悠は強くなるためにカミラかの特訓を受けることを決めながら、とりあえずはアリエスの願いに応じるのだった。

一方、帝都では朱音とティオの下にアリエスが現れ、悠のことは心配しないで欲しいと言い残して去っていった。

 鉄美虎くろがね みこは、夢の中にいた。


「やめてよぅ、いじめないでよぅ……」


 少女が泣いている。

 年齢は高校に入るかどうかというところだろうか。


 ……と、初見の者は判断するだろう。

 この身長150cmを優に超える少女の年齢が10歳だと聞いて、信じる者がいったいどれほどいるだろうか。


 それは美虎の、7年前の頃の姿である。

 クラスの悪ガキ達に囲まれて、その場の誰よりも大きな体を少しでも縮めようとでもするようにしゃがみ込み、めそめそと泣いていた。


「わたし、何も悪いことしてないよぉ……」


 名前の字面は妙にいかめしく、女子なのに男子より身体も大きい美虎は、その割に気が小さく、いつもおどおどと周囲の顔色をうかがって、その癖不器用で鈍臭い少女だった。

 当時、同じクラスに少々タチの悪い連中がいたこともあり、恰好の苛めの標的となっていた。やり返す度胸もなく、ただ泣くことしか出来ずにいた当時の自分は、相当に歯がゆいものがある。


 だが、当時の自分みこには――


「こーらー!」


 苛められている美虎に駆け寄る少女がいる。

 小柄であるが、元気溌剌とした性格が滲み出ているような快活な容姿。ボーイッシュな服装に身を包んだ少女が両手を振り回し、大声を上げながら走って来た。

 怖気づいた少年達が、「出たぞ、逃げろー!」と蜘蛛の子を蹴散らすように逃げていく。


 美虎は、


弓月ゆづきちゃん……」


 渡瀬弓月わたせ ゆづき

 美虎の、物心付く前からの親友である。

 こんな情けない自分の親友でいてくれた少女だ。


 弓月は、へたり込んでべそをかいている美虎に手を差し伸べた。

 歯を見せ笑うその姿は、少年のようにも見える。


「まったく、美虎はオレがいないと駄目だなー」


 その口調から、男女よばわりされることも多い彼女だが、弓月自身は特に気にした風もなくあっけらかんとしていた。

 彼女の手を取り、そのまま手を繋ぎながら帰路に付く。

 

「ごめんね弓月ちゃん……病院はいいの? 身体だいじょうぶ?」


「んー? 平気平気、オレが病気なんかに負ける訳ないだろ?」


「……そだね、弓月ちゃんは強いから」


 弓月が次第に体調を崩すことが増えて来たのは、この頃からだった。

 後に聞いた彼女の両親の話によれば、弓月はこの時にはもう自分の病気について知っていたらしい。

 現代医学では手の施しようのない、死に至る病。


 ……自分の命がもう、残り少ないと。

 彼女が亡くなったのは、それから1年ほど経ってのことだ。

 弓月は、どんな気持ちで日々を過ごし、美虎に笑いかけていたのだろう。


「美虎は身体でっかいんだから、もっとビシッて行ったらいいんだよ、苛める度胸ある奴なんか、ぜったいいねーから」


「無理だよぅ、怖いよぅ……」


「……しょーがないなあ、もう」


 太陽に映える、弓月の眩しい笑顔。

 二人の最後の別れの時、弓月が浮かべた笑顔と同じ顔だ。


 彼女は、最後まで美虎に弱さを見せることが無かった。

 弱い美虎を、いつも助けてくれていた。


 彼女みたいになりたいと、美虎は願う。

 かつての自分のような、弱い人間に手を差し伸べられる人間になりたい。


 だから、わたしは――






「ん……あふぅ……」


 懐かしい夢から覚めた美虎は、緩んだ吐息と共に目を開ける。

 いつの間に眠ってしまったのだろう。確か自分はレミルの部屋で騒いでいて――そこで、記憶は途絶えていた。服は帝国の戦闘服のままであり、どうやらあのまま意識を失ってしまったようだ。きっと疲れていたのだろう。

 誰か一緒に寝かされているのか、隣からは健やかな寝息が聞こえてくる。


 それは、いつも一緒に寝泊まりしている取り巻き達ではない。

 攫われたのだから当たり前であるが、それでも美虎はそのことに一抹の寂しさを感じていた。

 そんな自分に苦笑しながら、状況を確認する。


「うぇっ……気持ち悪ぃ……」


 戦闘服のアンダースーツは身体にフィットしており、内側がすっかり蒸れていた。

 全身を湿らす汗の不快感に顔をしかめる。

 風呂かシャワーが欲しいところだが、果てしてこの得体の知れない城に期待できるものやら。せめて濡れた布ぐらいは欲しいところである。


(いけない、早く起きないと……)


 今日は朝食を作る約束をしていた。

 今が何時か分からないが、早く起きて身体を洗い、準備に取りかからねばならないだろう。

 それに、久々の料理だ。腕が鳴るし、心も踊る。


「うしっ……」


 小さな気合いと共に上半身を起こし、

 そういえば誰が寝ているのだろうと隣に顔を向け、


「すぴぃ……」


 安らかな寝顔の白髪頭に、硬直した。






「うーん……?」


 悠は、ほのかな圧力を感じながら目を覚ました。

 全身を万遍なく押すようなそれは、人の視線に宿る圧である。


 人の眼差しには、物理的な力がある。

 あがり症の悠は、そう信じている。そして自分はそれに敏感なのだと自負していた。


 自分は今、とても強く見つめられている。

 ……誰に?


「んー……?」


 悠は寝返りを打とうとして、身体にしがみついている褐色の少女のせいで動けないことに気付く。


「んみゅ……」


 レミル・ルシオル。

 夢幻城の主である幼い少女は、涎を垂らしながら心地よさそうな顔で眠っていた。

 まるで飼い主に身を寄せる子猫のようで、とても微笑ましい。


 悠は寝返りを打つことを諦めて、首だけで圧を感じる方へと顔を向け、


「ひっ」


 鉄美虎と、目が合った。

 上半身を起こした体勢のまま思いっきり顔をしかめ、この上ないほどに胡乱げな視線を投げかけている。

 

 ――何故、お前がここにいる?


 その眼差しは、間違いなくそう言っていた。


「あ……」


 寝ぼけていた意識が、危機の予感に覚醒する。

 悠は、そこでようやく昨日の顛末を思い出した。


 自分が、うら若い3人の少女と同じベッドで眠ったこと。

 ……少なくとも美虎と伊織は、それを了承などしていないであろうこと。


 彼女の立場になって考えてみるとしよう。

 疲れ果てて眠りこけ、目覚めてみれば同じベッドに恋人でもない男が眠っている。


 いきなり蹴飛ばされなかっただけでも幸運かもしれない。


「あ、ああ、あの……美虎先輩、す、すみません」


 悠は、とりあえず謝罪を口にした。

 別に自分が何か悪いことはした訳ではないのだが、とりあえず謝ることにした。


「こ、これにはですね、事情がありまして……あの、カミラさんがですね」


「……ああ、いい」


 美虎は、手を振って悠の言葉を遮った。

 諦め半分といった様子のため息を吐き、悠の身体にしがみ付くレミルへと目を向ける。

 彼女は、いまだに悠の胸で幸せそうな寝息を立てていた。


 美虎は、苦笑と共に罰の悪そうな表情を浮かべながら、


「お前のせいじゃないことは何となく分かるよ。悪いな、驚いてつい睨んじまって。

 ……おはよう、悠」


「お……おはようございます、美虎先輩」


 何という鷹揚な態度。これが年上の余裕というやつだろうか。 

 小規模とはいえ、異界兵のグループの一つを率いていただけのことはある。 

 続く美虎の言葉は、包容力を感じる優しい響きを伴っていた。


「たった一日で、ずいぶん懐かれたもんだな」 


「僕が、彼女の死んだお父さんに似てるらしいですけどね」


「あーあ……とりあえずは、連中に言う通りにするしかねぇかな……」


「……ですね」


 レミルは、悠の体にぴったりくっついている。

 あまりにも心地良さそうで、引き剥がすのはあまりに忍びなかった。

 彼女が起きるまで、自分はこのままなのだろうか。

 悠は困り顔でそんなことを考えていると、



「触手ーーーーーーー!」



 島津伊織しまず いおりが、そんな訳の分からない悲鳴を上げながら飛び起きる。

 彼女は、何故か悠に足を乗せて眠っていた。五体投地の体勢で、先ほどまでベッドからずり落ちそうになっている。

 寝相が悪いにもほどがある。


 いったい、どんな寝相なら身体にフィットした黒いアンダースーツが見事に脱げ――


「……お前、それ自分で脱いだのか?」


 美虎の呻くような声。

 明らかなドン引きの表情の先には、ほとんど全裸の伊織の白い肌。

 伊織は、目を見開いて息を荒げながら、何となしに白い肌を晒す自分の身体を見下ろして、 


「……」


 次に伊織の奇声にびっくりして硬直している悠に気付き、


「……」


 顔が、みるみる紅潮し、 


「に゛ゃーーーーーーーー!」


 黄色い悲鳴を、響かせた。

 レミルが「ふみゃあ……」と蕩けた声と共に目を開いたのは、そのすぐ後である。






 ベッドから起き上がり、カミラに案内された浴場で汗を流す。

 エネルギーの節約のため、残念ながらお湯では無かったが、それでもべったりとした体を清められるだけでも在り難い話である。

 ……あの研究所では、他の子供達と裸で並ばされてホースからの放水で済まされていたものだ。水の勢いはかなりのもので、正直かなり痛かった。

 あれに比べれば気楽なものである。


 そして問題となるのが、悠達の衣服だ。


 正直に言って、あの帝国の戦闘服はあまり長時間着続けるのには辛いものがある。

 動きやすいことは動きやすいのだが、汗で蒸れるし魔道戦闘における補助機能のため、人間の肌にはあまり良くない物質も混じっているとのことだった。


 脱いでしまえば悠達の戦闘力は落ちるものの、結局は着ていても大差無い以上はいつまでも装着するメリットは無いと悠達は判断した。

 しかし脱いでしまえば代わりの衣服が必要となる。


 カミラは、それを用意すると胸を張って請け負い――






 夢幻城の厨房施設は、大したものだった。

 本来は大人数の食事を用意するための施設なのだから当然ではあるが、素人である悠から見ても下手な料理店よりもよほど充実した設備であるように思える。


 美虎はそこで、忙しなく動いていた。


「悠、切り終わったか?」


「あ、はい。どうぞ」


「……よし、なかなか器用だな。次はこれ頼む。カミラはこの卵をかき混ぜておいてくれ」


「了解しました」


 悠とカミラは、美虎の助手として指示を受けながら働いていた。

 本来は助手はカミラ一人の予定であったが、今日の朝食を作る美虎を手伝いたいと悠自身が申し出たのだ。


 伊織は別室で、レミルの相手をして遊んであげている。


「見事な手際ですね」


 カミラがぽつりと呟いた。


 事実、厨房の美虎は凄まじかった。まるでプロの料理人かと見紛うような、美しさすら感じる大立ち回りだ。

 手早く、しかし諸々の動きには手を抜いている気配は一切ない。

 厨房には食欲をそそる香りが満ち溢れ、てきぱきとした仕事ぶりに複数の料理が同時進行で次々と出来上がっていく。


「……お前たちに手伝ってもらってるからだよ。本当はもうちょっと楽なのにする予定だったんだけどな」


 美虎の表情は、活き活きとしていた。

 普段も元気がない訳ではないが、今は水を得た魚のように瞳を輝かせている。


 同時に、その表情は穏やかで優しい。

 普段は堂々として雄々しさすら感じさせる美虎であるが、今は女性的な柔らかな雰囲気を漂わせていた。

 素朴で家庭的な、見ていて安心する佇まいだ。


 それは、彼女が身に纏っている衣装のおかげもあるのだろう。

 美虎は今、カミラと同じようなメイド服を身に纏い、その上に厚手のエプロンを着込んでいる。

 エプロンドレスを基本としたゆったりとした衣装だが、美虎のモデル顔負けのプロポーションは、その下からでもその豊かさを主張している。

 その姿は、美虎の独特な美貌に別種の彩りを付け加えていた。


 思わず見惚れていた悠に、美虎は気恥ずかしげに口を開く。


「……何見てるんだよ悠」


「えっ、いや、その……服、似合ってるなって……」


「……嘘付け、オレみたいな女にこんな可愛い服は似合うわけねーだろ」


 美虎の頬に朱が差した。

 拗ねるような言葉を漏らしたその口は、にやっと悪戯っぽい笑みを浮かべる。


「お前の方が、よっぽど似合ってるだろ?」


 カミラが即座に追従した。


「間違いありませんね」


「違和感無さ過ぎてマジ引くわ」


 しまった、と思った。

 それは悠にとって触れてほしくない話題であった。


「うぅぅ……せっかく忘れかけてたのに……」


 悠は、羞恥で呻きながら涙目になる。


「絶対おかしいですよ、こんなのぉ……!」


 悠は、自分の体を見下ろす。

 その身に纏うのは、カミラからもらった衣装である。


 エプロンドレスを基礎とした、フリルのついた衣装。

 ヒラヒラしたスカートから、白く細い脚が伸びている。


 ……美虎と同じメイド服だ。

 つまりは、女装である。


「僕、男なのにぃぃ……」


 悠は悔しげに唸る。


 非常に認めたくないことであるが、悠の少女のような顔と体躯にその衣装は、この上ないほどに似合っていた。

 今の自分を見れば、十人中十人は胸の薄い少女だと思うことだろう。


 メイド服を来た、羞恥に頬を染める儚げな白髪の少女っぽいもの。

 そういった存在が、今は厨房に立っている。


「申し訳ありませんが、他のサイズの合う服が無かったもので」


「本当ですか? ねえ本当ですか!? 他に無かったんですか!? 例えば……そう、執事服とか! 僕着たいです!」


「執事はおりましたが、身長2mを超える筋骨隆々の豚人オークですよ? 見た目によらずとても繊細な気配りのできる御方で、ブラド様の片腕を務めてらっしゃいました」


「だったらせめてもっとスカート長くして下さいよぉ……!」


 何故か悠の来ている衣装のスカートは、美虎のものより短いのだ。

 男のミニスカートなど、いったい誰が得するというのか。

 しかもその下は――本気で泣きそうになったので、悠はそれ以上を考えるのをやめた。


「……ほれ、悠。ちょっと味見してみろ」


 涙目で唸る悠に、小皿に注がれたスープが差し出された。

 何の変哲もない、野菜を煮込んだ赤みがかったスープである。

 だが、鼻腔をくすぐる爽やかな香りは、舌まで喜ぶような芳醇さを漂わせていた。


「……いただきます」


 悠はごくりと唾を飲み込んで、小皿のスープを口に運んだ。

 暖かな液体が、舌を濡らして―― 


「ん~~……!」


 悠は身を震わせながら、言葉にならない声を上げた。

 何と言っていいのか分からない。

 考えていた言葉は、すべて吹き飛んでしまっていた。


「美味しい! 美味しいです美虎先輩!」


 舌と喉が、歓喜で震えていた。

 口の中に残る後味が永遠に続けばいいと思える。

 漂う香りからして美味いだろうとは思っていたが、その想像を遥かに超えていた。


 何種もの野菜の旨味が、刺繍のように編み込まれて濃厚で繊細な味を創り出している。

 自分がもし料理漫画の登場人物だったら、口から変なビームでも出しているかもしれない。


「……それほどですか?」


「はい! こんなに美味しいスープ、はじめてですよ!」


 悠の興奮しながらの惜しみない賞賛に、美虎はにぃっと誇らしげな笑みを見せる。

 豊かな胸を張りながら、


「当然だ、オレは料理これだけは自信があるからな。

 ……ま、それでも好みってもんがあるからな。お前の口にも合うようで良かったよ。昨日から下ごしらえしといた甲斐があるってもんだ」


「これで不満なんて出る訳ないですよ! すごいなあ、やっぱりたくさん練習したんですか?」


「……まあ、な」


 美虎は、切り身の魚をフライパンに乗せ、香ばしい匂いを立てながら苦笑する。


「ガキの頃、親友がいてな。弓月って言うんだが……お袋と一緒に弁当を作ってあげたことがあるんだ」


 その目は、どこか遠いものを見つめるような眼差しである。


 ……悠は知っている。

 それは、すでにいない人を語る時の目だ。

 朱音が姉を語る時、ティオが母を語る時、いつも同じを目をしている。


「そしたら滅茶苦茶感動してさ……弓月がわたしの料理を褒めてくれたんだ。才能があるって……それと、な」


 美虎は、気恥ずかしげに頬を赤くしていた。

 ぽりぽりと頬を掻きながら、躊躇いがちに言葉を続ける。


「まあ、オレも一応は女な訳で……将来的には、結婚やら子供やらと考えてる訳だ」


「……はい」


「オレの身体はこんな無闇に育っちまったし、顔もこんなだしな。惚れた男が出来た時に、何かアピールできるものがあれば……何てな。ま、モテない女なりの悪あがきだよ」


 美虎は切なげに頬の傷跡を撫でた。

 彼女の表情に浮かぶのは、紛れも無い自嘲の色だ。

  

 そんな彼女を見つめながら、悠は率直な気持ちを口に出す。


「美虎先輩、綺麗だと思うけどなあ……」


 魚の焼ける熱い音が、大きく弾けた。

 美虎は一瞬、きょとんと目を丸くするが、すぐに意地の悪い笑みを浮かべる。


「……なんだよ、お前が嫁に貰ってくれるていうのか?」


「えっ……えぇっ……!?」


 それは冗談交じりの軽い口調であったが、耐性の無い悠はまともに狼狽えた。

 美虎は小さく吹き出し、「ほれ」と次に切る食材を悠に手渡す。

 焦げ色の付いた白身魚をひっくり返し、苦笑を浮かべながら、


「……あんまり年上をからかうもんじゃねぇよ」


 傷有る美貌の口元は、しかし満更でもなさそうにほころんでいた。

大変長らくお待たせしました。

まだ書き溜め中だったんですが、さすがに1月以上も空いてしまったので1話投稿します。

次話もすでに見直しを残すだけですので、それほど間を置かずに投稿できると思います。

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