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恋時計  作者: のん
3/20

03.隣の席

第3話です!!

どうぞ。


「じゃぁ自己紹介、お願いします。」


「成宮海。よろしく。」


そう言うアイツの瞳はどこか暗い。

何で・・・・・。

何で、今更。

私はもう、別の人を愛してるのに。

何で今更、逢いにくんのよ。


「成宮君の席は・・・・・・山城さんの隣ですね。」

「山城?誰?」


聞き間違え?

アイツが、私の名前を忘れる?

そんな事、ありえねぇ。


先生に指差された、私の隣に座るアイツ。


“大きくなったなぁ”


見た瞬間、そう思った。

でもアイツは、私には目もくれない。

その姿は。

私たちが出逢った時のようだった。


キーンコーンカーンコーン


あっ休み時間だ。

やべぇ。

宿題してねぇ。

・・・・・・・・まぁ、いっか。

宿題よりも、今は海に話を聞かねぇと。


・・・・そう思ったけど。

愁君の事が気になって。

話掛けられなかった。

これって。

私の気持ちが2年前に戻っている。

そういう事?


「・・・・・あのさぁ。」

「えっ?」


アイツが私に話しかけてきた。


「こっち見んの、やめてくんない?」

「見てないし。」

「まじキモイ」

「えっ海?」

「呼び捨てやめろ。初対面の奴に呼ばれたくねぇ。」

「-----はっ?冗、談だよね。」

「俺何も冗談言ってねぇんだけど。」


「------ざけんな。」

「あっ?」

「ざけんなよ。私がどんだけアンタの迎え、待ってたと思ってんだよ。」

「・・・・・・・・。」

「散々格好つけといて、しらばっくれんな。」

「お前、俺の事知ってんのかよ」

「・・・・・もう、いい。」


いくら冗談でも、酷すぎるよ。

何か頬が冷たい。

涙?

私、泣いてんの?

2年前みたいに、泣いてんの?


「・・・・・お前っ。泣いてんの?」

「っうっさい。」


アイツの背中を思いっきり叩いて、私は教室を飛び出した。



次回:教室から飛び出して、走る私。

   だが、人にぶつかった。

   その人は・・・・。

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