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恋時計  作者: のん
2/20

02.転校生

いよいよ第2話です。

でわ、どうぞ~


「んーっで?転校生って誰?男?女?」

「んな事分かったら、楽しくないじゃん?」

「楽しいって・・・・」

「だってイケメンかもだよ?」


萌ってば、またイケメンかよ。

んな事ばっか考えてるんだったら、彼氏作れってんだよ。


「あっ真希!!!愁クンだよ」

「えっまじ?」


萌が指さすその先には、今日も格好良い、愁君の姿。

アイツなんかより・・・ずっと・・・・。


もう、2年も経ってるのよ。

思い出したって、意味ないじゃん。

私が愛してるのは、愁君ただ1人なんだし。


「真希?おはよ。」

「愁君っおはよう」


愁君に声を掛けられた私の瞳ははーと型。

私は・・・愁君の事を愛してるんだから。


「ねぇ萌?」

「何?キモイよ?真希がそんな口調。」

「酷いって。それは。」

「ん何?聞こえなーい」

「・・・・・・。」

「ごーめんって、そんな怒んなよ」

「怒ってねぇよ」


そう。

私は怒ってる訳では無いのだ。

ただ・・・・。

気になるんだ。

この時期に来る、転校生の事が。


「真希ぃ?見に行ってみない?」

「はっ?何を?」

「転校生のっイケメンクンっ」

「えっ男なの?」

「あったりまえでしょ。あたしの勘は、当たるんだからっ」

「----勘かよっ」

「いーからいーからぁ~行くよっ」


萌に手を引かれ・・・・。

私たちが居る場所は、空き地。


「あのさぁ、此処、空き地じゃね?」

「だって此処からイケメンの匂いすんだもんっ」

「どんな匂いだよっ」


キーンコーンカーンコーン


「あっやばっ授業始まんじゃん。

 てか、教室で待つべきだったでしょ。」

「ごっめーん。あたしバカなもんで・・・・・」


*   *   *



ガララララ


「山城さん、池田さん、遅刻です。」

「「・・・・・・ごめんなさい」」


揃って反省する私たち。

・・・・萌め!


「2人とも、席に着きなさい。

 転校生君がお待ちですよ。」


転校生君。

男だったんだ。


ガララララララ


「えっ」


1人声を出す私。

だってそこには。

転校生として入って来たのは。

2年前、私が愛したアイツの姿があった。








次回:私が愛してるのは愁君なのに。

   2年前の想いが私を駆け巡る。

   何で。何で今更・・・・。

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