19.最後に
わぁぁぁわww
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めちゃ嬉しいです!
本当にありがとうございます。
それと・・・・。
20話完結、出来るかな・・・。((自信ない。
せめて海の記憶が戻ればぁぁー。
曖昧ですが、あと少しの時間、あほ作者にお付き合いください。
よろしくおねがいいたします。
交差点渡って、あの大きな病院へと歩く。
白く無地色の生地が目に映って。
どーでもいいような事でも。
今は分かって。
私にちょっとした勇気を与えてくれる。
私が素直に好きだって。大好きだって。
思ったのは君も同じだった。
あの人だけじゃない。
でも。私は。私には今、本当に支えたくって。
大好きな奴がいる。
だから君を傷つけます・・・・。
こんな身勝手な私を許さないでください。
謝ったって許せないような事したんだから。
思いっきり殴られたってかまわない程、君の心を弄んだのかもしれない。
いっつも空回りして。泣いてばかりいる私の頭を優しく撫でて。
安心させてくれた君。
そんな君に抱えきれないほどの感謝、貰った。
今度はその感謝、私が君に返さなきゃなんねぇのに。
ごめんね。
私には。こんな私には出来ない。
ただ一つ。言える事。
“君が、大好きでした。今までありがとう。”
単なる言葉なのかもしんない。
君に聞こえるのは、ただの綺麗事となってしまうのかもしんない。
でも。これだけは忘れないで。
私は、本気でした。
ーーガラーー
「愁君・・・・。」
「真希?」
「返事、しようと思って。」
ベッドに横たわる君を見つめながら。
私は今思ってる全部の気持ちを。
君に伝えなきゃならない。
「・・・・それで?返事。」
「ごめん、ね・・・・。私やっぱ、どんなに傷つけられても。
海が、好き、なんだ。」
「・・・・。」
「愁君の事。私、大好きだった。こんな言葉じゃ伝わんないかもしんないけど。
本当に、大好きだって思ってた。」
「アイツじゃなきゃ、駄目なの?」
「え。」
「俺じゃ、駄目・・・・?大好きなんだったら、何で。何で。」
愁、君・・・・?
初めて見た君のその表情に戸惑いを感じる。
「もう、期待しちゃ駄目って事なのかな。」
「・・・・。」
静かに流れる雫。
「俺はさ。真希が幸せになれるんなら、それで良いって、思ってた。
だから真希がアイツんとこ行ったのも。止めなかった。好きだったから。
それで真希が幸せになれると思ったから。
でもさ。幸せじゃなかったじゃん。真希泣かせてたじゃん。
なのに、何であんな最低な男。」
「それがアイツだから、かな。」
「え・・・・?」
「人を好きになるのに、理由は要らないっていうか。
理由はないよ・・・・。
ただ、アイツを支えたい、とか。大好きだ、とか。そんな事ばっか思い浮かんできてさ。」
「・・・・。」
「愁君には。本当に感謝してる。
こんな私を好きになってくれて。こんな私の幸せなんか考えてくれて。
愁君の事。大好きだった。
だから今度は。私の事なんか考えずに。自分の事第一に考えて?
幸せを、掴んでください。」
「真希・・・・。」
「愁君?私は君を愛してました。さようなら。
幸せに・・・・なって?おねがい。」
顔見上げて君の顔見つめたら。
君の顔はいつもの、あの優しげな笑顔に変わった。
何で・・・・?何でそんなにも優しいの?
殴ってよ・・・・。怒鳴ってよ・・・・。
そんなに優しかったら私・・・・。
どんどん、最低になっちゃうよ・・・。
君をどんどん傷つけちゃいそうで、怖い。
「真希が決めた事なんなら。俺は信じる。
その代わり。絶対に。幸せになりな。
ありがとう、真希。
俺はずーっと。君の事が好きだった。
今もそれは変わらない。君の幸せだけ。願ってるから。行ってきな?」
「・・・・うん。行って来ます。ありがと、愁君。」
恐らく。
君の名を呼ぶのも最後になる事でしょう。
だから。
この響きを胸に刻んで。
私は涙を抑えて、君の前から姿を消した。
ーー愁君。ありがとう。ーー
ごめんなさいじゃなくて、ありがとう。
いつの日か、彼が言っていた。
私はその言葉を信じて。この先何があったって挫けない様に。
強く。生きてゆく。
次回:アイツが私の事覚えてなくったって。
私は、皆からの思い背負って、アイツに素直に気持ち伝える。
それだけでいんだ。




