12.赤信号
暑い・・・・・・。
でわ、どぞ。
「あっ真希遅いよ~?やっと来た!!!」
「ごめんごめん。何か混んでてさ」
「そぅ。あっ紹介まだだったね。」
璃嘉は傍にいた男の人と手繋いで、私に話しかける。
「岡村圭。私の彼で、幼馴染。」
「岡村圭です。いつも璃嘉がお世話になってるみたいで・・・・」
「わッ真面目!!!てかむしろ、私の方がお世話になってる感じなんで。」
「もー真希ったら。
てか、海君遅くない?」
「だね。遅刻かな。」
圭君は璃嘉が大好きって感じで。
温かいっていうか。
ほんわかした雰囲気を放ってる。
「海・・・・。遅いな。大丈夫かな。」
何か、あったんじゃないかな。
「真希?先店入っとかない?」
「あっ二人で先行ってて?私、アイツ探してくる。」
「分かった。気をつけてよね?じゃ、圭。行こう?」
「おう。」
嫌な予感が私の頭を駆け巡る。
アイツに何かあったら私。
・・・・想像も出来ないよ。
海の家へと走る。
交差点があって、信号が赤になる。
「ッチ。」
軽く舌打ちする。
私の不安はこの赤信号のように、高まってゆく。
血の気が引いてゆく。
だって。
だって其処には、信号の先で倒れてる、アイツの姿があった。
「------海っ!!!!!!」
赤信号なんて無視して、道路突っ走る。
そしたらデッカイトラックが私の方に向かってきた。
ーーードンッーーー
次回:病院に運ばれた先でーーーーーー。




