第47話〜おばあちゃん〜
昨日は申し訳ねぇです…色々作業してたら更新できなかった
それではどうぞ!
「寄り道って、おばあさんのお墓だったんだね」
「ああ。最近寄れてなかったからさ。それに彩月を紹介したかったし……ごめんな。」
「ううん、私も来たかったからさ。」
「そう言って貰えると助かる。…ばあちゃん、俺の友達だよ。」
「怜侑くんの彼女予定の彩月です。…怜侑くんを優しく育ててくれて、ありがとうございます。」
彼女予定って。…でも、おばあちゃんが育ててくれたから俺は彩月と会えてるんだよな。
一通り墓を掃除して、またくるねと挨拶をして家に帰る。帰る途中、彩月が気を利かせて色々話をしてくれた。…ほんと、こういうとこの気が回るのずるいよな。
「ふ〜、ただいま!」
「流石に疲れたな、ちょっと休みたい……」
「ちょっとだけ寝るなら膝貸してあげるけど…」
「いや、流石に申し訳ないから大丈夫。彩月も疲れたろ?」
慣れない着物で色々歩いただろうし。一応その辺はかなり気を付けてたけど彩月ってそういう弱み見せないんだよね。
「そうだね…流石にちょっと疲れたかな。だから、今日は私が膝枕してもらおうかな〜」
「わかった。…ほら」
「ありがと。…ね、頭撫でて?」
そう言われたので頭を撫でる。…髪、サラサラだな。撫でていて気持ちいい。
「おばあさん、私を受け入れてくれてるといいな」
「歓迎してるさ。おばあちゃんが生きてた時に彩月と知り合いたかったぐらいだ。きっとおばあちゃんが生きてたんなら、彩月を可愛がったに違いない。」
「そっか…それならいいんだけどね。」
「あ、だめ。眠い…」
「いいぞ、そのまま寝ても。おやすみ。」
そうして彩月が寝たのを確認する。今更だが、本当に無防備に寝やがる。
そんな寝顔を見てたら俺まで眠くなってきた。ちょっとだけ寝ようかな………
「なんて言ってたら4時間も爆睡か…」
ちょっととはなんなのだろうか。まぁ彩月より早く起きれたから良かったんだけど。でもそろそろ彩月も起こさないとな。
「彩月、そろそろ起きろ。」
「ん…れいゆうくん?いまなんじ…」
「19時だ。」
「んぅ…おきる…」
おこして、と言うので仕方なく起こす。
「とりあえず顔洗ってこい。ご飯の用意してるから」
は〜いと言いながら洗面所に言ったのを確認して、俺も動く。さて、さっさと用意しますかね。
「ん〜……今日はこんなもんかな。」
「おはよ〜怜侑くん。…ごめんね」
「ああ、おはよう。…何が?」
「ずっとあのままだったでしょ?しんどかったかな…って」
「俺もだいぶ寝てたしな、気にするもんでもない。寝起きの彩月は甘えるっていうのも知れたし?」
普段のお返しである。
「忘れて!いいから忘れるの!」
「まあまあそんなことより飯食うぞ〜」
「そんなことってひどい!!!」
仕返しは成功したものの、機嫌を戻すのにかなり大変だった………
ではまた次のお話であいましょ〜




