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第44話〜大晦日〜

ついに!ついに〜!!ブックマーク数100突破しましたあぁああああ!!!!!

ほんとにありがとうございます!引き続き応援お願いします!


新規の方もブックマークお願いします!!


それでは、どうぞ!

「彩月…暇だなぁ」


「いい事なんじゃない?」


それはそうなんだけどさぁ…こうも暇だとなんかやることがないって言うかね?


「普通の高校生はゲームとかしてやることあるのに…」


そりゃ悪うございました。わたしゃ所詮普通じゃない高校生ですよ。


「そんなに拗ねないで?…ほら、私がこうして頭を撫でてあげる人なんて怜侑君だけだよ?」


「そう言ってほかの人にもしてたり…は、しないか。」


「してたら?」


「別に彩月の好きにすればいいと思うけど…ちょっとは嫉妬するかもな」


「ふ〜ん、嫉妬するんだ?」


ふ〜ん、嫉妬してくれるんだ〜って意地悪な笑みを向けてきやがって。


「嬉しいからいいんだよ?もっと嫉妬してくれても」


「うざくないのか?そういうの」


「好きでもない人から向けられたら嫌だけど好きな人から向けられる嫉妬は嬉しいとしか思わないよ?」


そのうち怜侑くんもわかるよ?と言われたがそんなものか。


「何しようかなぁ…」


「なにかして欲しいこととかないの?」


「んー……ちょっと眠いから寝かせて欲しいぐらい」


「お膝の上でなら寝かせてあげよう」


そう言って膝の上まで誘導してくる。…こうしてると凄い落ち着くんだけど寝る訳には行かないんだよな。


「どうしたの?じ〜っとこっちみてきて」


「落ち着くな〜、と。ただこのまま寝ると彩月の膝が痺れて大変なことになるから寝ないけど」


「落ち着くなら良かった。いいんだよ?寝たら私本読んで待ってるから」


「ちょっと寂しがりそうな気がしたから却下。まああとは大晦日に備えて色々作るぐらいしか…」



こんな感じでダラダラと大晦日まで過ごしていた。暇だな〜やることないな〜と言いつつ、彩月とまったりのんびり暮らせるのは意外と悪くない。



「遂に大晦日だね〜!」


「そうだな。1年の終わりだ。…今年は楽しかったな」


「私も。…怜侑くんと出会えてよかったな」


「彩月と出会ってからは随分速かったな、毎日が。……おばあちゃんが亡くなって、ただ店の事だけを考えて生きてきた日々が凄く変わった。」


「実はもう諦めてたんだよな、学校に行っても誰も俺には声をかけない。…わざわざ俺に関わろうとするやつは居ない。俺の性格が明るくて、みんなのムードメーカーになれるような奴ならひっくり返せたんだろうけど生憎こういう性格だからな。」


「ただ…それでも、俺を大事にしてくれる人は出来た。ありがとうな、彩月」


ずっと優しく話を聞いてくれてた彩月にお礼を言う。……彩月がいなきゃ、俺は寂しい人生に一直線だからな。居なきゃ確実に生きていけん。あれ?もう居なきゃ生きていけなさそうな時点で依存させられてる…?


「私もあの時助けてもらって、話をして…怜侑くんのような人に出会えて良かったと思ってるよ?ありがとう」


もっと依存してもいいんだよ〜と耳元で囁かれるが、流石にそれはやばいので却下だ。今ですら精神面と仕事面での2つで助かってるのに。


「来年もよろしくな、彩月。」


「こちらこそ。…来年からはもっと堕としにかかるから覚悟してね?」


私は逃がさないよ?って言う彩月の頭を撫でて、厨房に向かう。まだ深夜…お蕎麦の時間ではないがそろそろ夜ご飯の時間だからな。


ちなみにカニ鍋だ。何故蟹かと言うと毎年いつも世話になってる業者さんが送ってくれるからだ。今年は彩月もいるから多めに送って貰った。


「そろそろ飯食べるぞ、それが終わったらお風呂だな」


「年が明けたらちょっと夜更かしして遊んで、明日の昼頃に初詣…で、いいんだよね?」


「ああ。ま、1日の初詣は人多いだろうけど」


「それは仕方ないよ。そういうものだから」


なんてくだらない話をしつつ、蟹を食べた。…人生で1番美味しい蟹だった。やっぱりご飯は誰と食べるかなんだろうな。

新作も作りました!

現実が嫌な少年、ある日VTuberになってみれば?と言われてなってみたら世界が変わった件〜俺の推しが俺の事を好きらしいんだけど、どう考えても異性として言われてるんだが〜の方もよろしくお願いします。


更新頻度、保てるようにしますがもしかしたら2日に1回とかになるかもしれません。ゆるして

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