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第35話〜デート〜

明日も投稿できるように頑張ります!デート回だああ

クリスマス当日、現在朝の7時。俺の方の準備は終わって、彩月の準備完了を待つのみである。


俺の服装はと言うと、白のTシャツの上からジャケットを羽織るという無難なスタイル。…服装のセンスは俺にはないのだ。


そんなことを一人で考えているうちに階段から音がしてきた。どうやら準備が終わったらしい。


「お待たせ〜、ってどうしたの?そんなぽかーんとして」


天使がいる。…可愛い。いつにも増して可愛い。


「心の声、漏れてるよ?良かった、気に入ってもらえて。この服嫌いだったらどうしようかと思ったよ」


「そんなことは無いよ。…よく似合ってる。」


「怜侑くんもね。…いつもの店主姿もいいけど、私服かっこいいよね。」


「褒めるのもその辺にしてくれ、俺は褒められ慣れてないんだ。…ほら、行くぞ。」


「可愛いんだから。…それで、どこ行くの?」


「まだ内緒だ。…ほら、しっかりヘルメットしてくれ。連れてくから」


そう言ってヘルメットを渡し、俺もヘルメットを被る。

しっかりバイクに跨り、彩月が乗って俺の腰に手を回したことを確認して発進する。


運転中特に会話はない(信号待ちとかじゃないとそもそも聞こえない)ものの、楽しんでくれているようだったので少し安心した。


「ほら、ここだ。」


連れてきたのは動物園。…正直それ以外いい所が思いつかなかったというのもある。夜だとイルミネーションがあったんだけどね。


まあ、イルミネーションは仕事が終わってすぐに連れていこうと思ってる。イルミネーション好きならしいからな。


「動物園だ!楽しみ!」


「ここしか思いつかなかったんだけどな。…良かった、嫌だと言われたら困るところだった。」


「言うわけないでしょ?怜侑くんと一緒なのに。ほら!今日はエスコートお願いしますね?」


「仰せのままに。…どこ行きたい?」


ライオンとかかな!と言うのでそちらに移動を始める。…さあ、デートの始まりだ。


「わあ!見てみて!お猿さんだよ!」


「ほら!怜侑くんも一緒に写真撮ろう?」


「キリンって本当にでかいんだね…」


などなど、色んなところに行くたびに心の底から楽しんでくれる彩月が嬉しい。


「彩月、そろそろお昼にしようか。動物園の中にもちゃんとご飯食べるところがあるみたいだからな。」


「そろそろお腹すいたからね。何食べるの?」


「んー…オムライスかな。彩月は?」


「私はパスタかな。」


この後はどうするの?14時ぐらいまではここにいるよ。…その後は近くに色んなお店があるからな、彩月が欲しいものを買おうかなと。考えてくれてるんだろ?


そんなことを話してるとメニューが届いたので食べることにした。が、突然彩月が微笑んでこんなことを口にした。


「ね、食べさせ合いしよ?」


「めっちゃ恥ずかしいけど…分かった。ほら」


俗に言うあーんである。…恥ずかしくて顔が赤くなってると思うが彩月の事だ。きっとそれ込みで言ってるんだろう。


「ん。…美味しい!じゃあ、私もやってあげるね。はい、あーん」


「はむっ。…確かに美味しい。」


「ふふっ。じゃあもう1回だね」


「恥ずかしいからやめてくれ。…ほら、食べるぞ。」


そう言って食べた俺たちは、また彩月の見たい動物を見に回って行った。

彩月「怜侑くん、関節キスに気付いてるのかな」

怜侑「そういやあれ、関節キスじゃね?」


なんてこともありましたとさ。


それではまた、次のお話であいましょう!

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