第28話〜おはよう〜
先日、初めて感想を書いていただく事が出来ました。ちゃんと拝見しております!めちゃくちゃ嬉しかったです。
それでは、どうぞ!
「うぅ…」
「あ、起きた?おはよう。ほら、また寝ちゃわないうちに起きて」
「ああ、おはよう。…おやすみ」
「こら、寝ないの。」
ほら起きて起きて!とカーテンを開けて布団を剥がす彩月。仕方ない、起きるか…。時間は…朝の7時か。
にしても、朝ご飯の時間だしお腹すいたな。
「彩月、朝ご飯食べようか。準備するからちょっと待っててな」
そう声をかけてリビングに向かおうとすると服を掴まれた。
「ね、朝ご飯私が作っちゃだめ?」
「作ってくれるのは嬉しいけど、無理はしなくても良いんだぞ?」
そう聞くと彩月は笑顔で怜侑くんのために作ってあげたいし、無理なんてしてないよ!と言ってきた。じゃあ、有難く作ってもらおうかな。
終わったら呼ぶからゆっくりしてて!と言って台所へ消えていった彩月。
「って言ってもなぁ…」
ゆっくりしてて、と言われてもやることがないからな…。さくっと布団を片付けて、彩月の作ってるところを見に行くとするか。
そう決めて、直ぐに布団を畳み彩月の元へ向かう。前に彩月が作ってくれた時は作っているところを見れなかったので初めて見るが、やっぱり手馴れてるな。
「あんまり見られると恥ずかしいな…」
「悪いな、彩月が料理してるところを見てみたくてさ。」
「ふ〜ん。で、お眼鏡にかなった?」
「そりゃまぁ。ずっと見てられるぐらいにはな。」
それは嬉しい、なんて話しながらも手が止まっていないのでやはり慣れてるんだな〜
「そういえば、今日はどうするんだ?」
結局、気にはなっていたけど聞けなかったことを聞いてみる。
「ん〜と、お店始まるまでにやらないといけない仕込みもあるだろうから、それをお手伝いしてみたいかな。あとはお店のお手伝いもしてみたいかな…」
なるほど。…確かに、簡単なものを彩月にやって貰えるだけでも俺としてはかなり助かるしお願いするとしようか。
「じゃあ、お願いしようかな。それと、今日は荷物もあるし帰りは送っていくよ。」
「帰るのが寂しくなっちゃうな。でも、流石にずっといる訳にも行かないもんね…。お願いするね!…あ、そろそろできるからお皿出して欲しいな」
ほいきた、おまかせあれ。あ〜お腹空いたな。
「ご馳走様でした。」
美味しくてあっという間に食べ終わってしまった。朝ごはん自体は目玉焼きとかベーコンを焼いたりとか、簡単に出来るものばっかりだったんだけどめちゃくちゃ美味しかった。心がこもってるからかな。
「お粗末さまでした。…満足してくれた?」
「もちろん。将来この料理を毎日食べる人が羨ましく思えるぐらいに美味しかったよ」
いいお嫁さんになれるな、と呟きながら片付けを始める。流石に何から何までやってもらいっぱなしと言う訳にも行かないからな。
「もう、そんなこと言って…。怜侑くんが貰ってくれれば、言うことないんだけどなぁ」
そう呟かれた言葉は彼の耳には入らなかったようだけど、今はそれでもいい。そのうち思わせるんだから。
さて、怜侑くんと一緒に片付けしないとな〜!
ゆっくりになりつつありますが、更新はしますので気長にお待ちください。
それではまた、次のお話であいましょう〜




