第9話〜店主様は天使キラー〜
遅くなりましたああああああああぁぁぁすみません!!
…次パートは彩月ちゃん視点の予定です。では、どうぞ
「映画、楽しかったね〜!」
結局、映画そのものは楽しめた。というのも、映画が始まってからはそっちに集中して他を忘れていたからだ。そのおかげで映画そのものはかなり楽しめた。
「そうだな。ストーリーがしっかりしてて良かったな。」
時間としては2時間ぐらいのものだったがしっかり最後まで満喫できた。恋愛もの、思ったより感動出来るんだな。
「まだお昼まで時間あるし、ちょっと遊んでからご飯にしない?」
「そうだな。…どこか遊びたいところがあるのか?」
ちなみに現在時刻が11時ぐらいなので、あと1時間ぐらいは時間があるだろう。
「ゲーセンに行こうかなって。簡単なものなら初心者でも楽しめるし」
ゲーセン…ゲームセンターか。あまり行ったことがないな。
「そうか、ならゲーセンに行こうか。ここで長々と話してても迷惑になりそうだし。」
と言って、ゲーセンまで移動する俺達。……後ろの彩月は何故か鼻歌を歌っている。余程上機嫌だな、そんなに映画がお気に召したのだろうか。
「……分かってはいたけど、ゲーセンはうるさいな。」
「慣れてくるとそうでも無いよ。……最初は何やろっか」
「俺はあんまり来た事がないからな。彩月のおすすめコースでお願いするよ。」
「んー、私がやりたいのはあれなんだよね!」
と、彩月が指さした先にあるのはプリクラの機械。……女の子って本当にプリクラするんだな。いや、最近は男もするのか?
「……あれって、普通カップルがやるようなものじゃないのか?」
「そんなことないよ。昔はそうだったかもしれないけど、今は普通だって。…怜侑君が嫌なら、しなくてもいいいけど…」
と、悲しそうな表情と声で言う彩月。罪悪感が凄く出てくる。分かった、やるから悲しまないでくれ。
「ふふ、じゃあ早く行こー!」
そう手を掴まないでも俺は逃げないから!辞めろ!走るな〜!
「ちょ、近い、彩月、近いから」
「近くないと映らないんだから、ほらもっと寄る!」
こうしてああしてと彩月の注文に答えたのでちょっと、いやかなり疲れたが、彩月が楽しいならそれで満足だな。…出来上がったものは俺も受け取った。
お昼ご飯を食べた後、俺たちは買い物に来ていた。ほぼ彩月の付き添いだけど。
「で、何買うんだ?」
「まずは服かな〜、アクセサリーもちょっと見たいかも。後は生活用品って感じ。怜侑君は私に似合うものを選んでくれたら嬉しいな!」
「なるほど。……なるほど?」
さらっと責任重大じゃね?と思ったが口にする前に彩月が動き始めていた。多分、言ってもなかったことにされるだろうが。
「いらっしゃいませ〜」
そんなこんなで服屋に来た。レディースの専門店っぽいが、俺が入っても大丈夫なのだろうか?と思ったが、大丈夫なのだろう多分。
「ん〜……ね、怜侑君。どっちがいいと思う?」
早速来たか。…服自体は同じもので、色だけが違う感じか。…ワンピースかな?そんなに柄がある感じじゃないし、それなら…
「右かな、あ、彩月から見ると左?か。大人っぽい色の方が似合ってると思うよ。」
「ふむふむこっちね。じゃあそうしよ」
「これは?」
「これならどっちがいい?」
「どっちの方がいいかな?」
と聞かれる度に、俺は真剣に考えて答えを出さなければいけなかった。……時間にして2時間ぐらい、服屋にいた事になる。全てを喋ると長くなるため、ここでは割愛させていただく………。
「怜侑君、疲れてるね。大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。…次はアクセサリーだっけ」
「うん。アクセサリーはこっち!…荷物、ちょっとは持つよ?何も全部持たなくても…」
「気にすんな、ほら行くぞ。」
荷物持ちは男がやるんだよ、そのために鍛えとくんだよ。とはおばあちゃんの言葉。実際その通りだと思ってる。
「いらっしゃいませ。」
落ち着いた雰囲気の店だな。値段は思ってたより低かった。良心的じゃん。
「わあ…どれにしようかな…」
目を輝かせて見ている彩月。……せっかくだし、金銭的にも余裕はあるからプレゼントしてあげるべきか。今日、楽しませてもらったしな。
「いいの、あった?」
「うん…」
そこにあったのはネックレス。石か何かがついてる、シンプルなタイプのネックレスだ。
「これ?…すみません店員さん、これください」
「えっ、怜侑君?」
「かしこまりました。…こちらになります。お買い上げ、ありがとうございました〜」
「もう!怜侑君、いつからそんな女の子キラーになったの?そんなにサラッと払って…。大丈夫なの?」
「酷い言い方だな。……彩月にしかこんなことはしないしする相手もいないさ。」
「…今度お礼するから」
「したくてしただけだから、無理にお礼しなくてもいいんだぞ」
「だめ。強引にお礼するもん。」
そういう彩月に手渡そうとするとつけてほしそうな目で見てきた。仕方が無いのでつけてあげた。
「……ありがとう、大事にするね」
そう微笑んだ彩月の笑顔はとても可愛くて破壊力抜群だった。うん、やっぱ笑ってる顔がいいね。
「今日のお礼だから気にするな。似合ってるよ。…顔、赤いけど大丈夫か?」
「だっ、大丈夫!なんともないよ!」
「そうか?なら行くぞ。」
「うん…楽しかった?」
「ああ、楽しかったよ。彩月は?」
聞き返すと
「楽しかった。人生で1番。」
そう答えてくれた。
どういうふうにするのかなかなか難しくて投稿が遅れてしまった。申し訳ない。
続きが読みたい!と思ってくださった方はブックマークを!評価やレビューもお待ちしております!
それでは、また次のお話で会いましょう




