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攻城戦 4

なんとpvが50万を突破しました!!!

本当に色々とありがとうございます。最近皆さんに感謝しまくって感謝が安くなってきていると思いますがあえてもう一度…

本当にありがとうございます!!!!!!

次は100万pv目指して頑張って投稿していきます!



「旦那様はこれを読んでいたのですね」


「だねー、まさか勇者と召喚魔法比べをする事になるとは思ってなかったよ」


先程楓は日向に召喚魔法を使う様に言いミルと二人で城の外に出ていた。


ミルはもともと千里眼などの視力強化系スキルを持っているため勇者の動きを普通に見られたが日向はそこまで正確に裸眼では見えないので魔力を目に纏い視力を強化する。


そのおかげで見えたのが勇者六人がせっせと魔物を召喚していた姿だった。今で大体300体位か。まだ増やせるだろう。


「そもそも私召喚魔法使った事ないし…」


「私もあまり知らないです。まぁヒナタならなんとかするんでしょ?」


「まぁねー、とりあえず世界資本で召喚魔法について調べてみる」


それはかつて迷宮探索に行った時に隠し部屋で見つけた物だった。


この本一冊で一般常識レベルのものは何でも知る事が出来るので日向は重宝していた。


そして、その本に書いてあった内容とは…


「えっと、なになに…」


書いてあったのは以下の通りだ。


召喚魔法は自分の代わりに戦ってくれる配下を召喚する魔法。


召喚魔法にもピンキリがあり一般的にはその世界の自分より弱い魔物を呼び出せる事が出来る。


召喚出来る数は才能によるが一般的には一度に10体くらいまでらしい。


その全ては自我がなくただ盲目的に召喚者の命令を聞く様になる。


「という事らしい」


「あれ、でも旦那様が召喚魔法を使った時って…」


「うん、全員魔物じゃないし自我があったね」


ちなみに楓は無制限に召喚出来る。何しろステータスが∞なのだから。


「旦那様なら自分は何もしなくても世界征服出来そうですね…」


「だね、やっぱり私達の好きな人は規格外だ」


「ですね」


二人はこれから自分達の命運がかかった勝負をするとは思えない程落ち着いていた。


「じゃ、とりあえず私も出来る所まで召喚してみようかな」


そう言って日向は目を瞑り杖を構えて集中する。すると白い魔法陣が数えられない程出現しあっという間に日向とミルを囲む。


「ふぅ、こんなもんかな」


出て来たのは銀狼だった。その数約500。


「ヒナタ、あなたも十分頭おかしいですよ」


「へ?そう?」


「宮廷魔術師でも一度に100体も召喚出来ればかなり良い立場の役職に就けますよ」


「へぇ、宮廷魔術師長は?」


「あれと比べてはいけませんよ。この国の宮廷魔術師長と騎士団長は…というかどこの国でもこの役職にいるもの達は人間を卒業しています」


「へぇ、冒険者になったらSランクなんて余裕そうだね」


「まぁ、宮廷魔術師や騎士団員になれる資格があるものはわざわざ冒険者になりませんからね。もちろん自由を求めて冒険者になる人達はいますけど」


「なるほど」


日向は自分達がいる世界が全てではない事を実感する。


「一度宮廷魔術師長に会ってみたいや」


「多分今見てますよ」


ミルはため息をつきながらそう言った。


「あ、向こうも準備が出来たみたいだよ」


日向は勇者の陣地を指差しながらミルにそう言う。


「オーガが300、銀狼が300それと、あと地龍が1ですね」


勇者達はある程度数を揃えると最後に六人全員で召喚魔法を行使して地龍を一体呼び出していた。


「へぇー、私もまだまだだな…」


日向は相手が勇者6人だから、召喚魔法を初めて使ったから、などと言い訳をするつもりはなかった。


この召喚魔法戦においてはわずかにだが負けてしまったのだ。


「確かに私達は旦那様に頼り過ぎています。でも今回は違う。私達で勝利を掴み取りに行くのです。こんな所でくよくよしてたら旦那様に笑われますよ?」


ミルが珍しく日向を煽る。そこにあるのはいつも心優しいミルではなかった。負ければ愛する人と離れてしまう。そんなのは絶対に嫌だ。何が何でも勝ってやる。

そんな事を思わせる様な強い女性だった。


「そう、だね。ごめん。もう一回気合を入れ直す」


日向は心のどこかで自分達がミスをしても楓がなんとかしてくれると油断していた。


でも、ミルは違った。楓から直接勇者を下せるチャンスを貰ったのだ。自分の力で目にもの見せてやるぞと最初から覚悟を決めていた。


日向は自分の甘えた思考を全て断ち切りどうすれば勇者達を簡単に倒せるかを考えている。


「勇者達は城に籠ってこの召喚魔法で進軍してくるつ

もりみたいだ。それなら私達が突撃しよう」


日向はミルにそう提案する。


「そうですね、私達と一緒にアウラとサクラを連れて行きましょう。残りのメイド達はここで防衛と言う事で」


アウラ、サクラなら勇者の一人、二人なら相手に出来る筈だ。防衛の方に エリス達を置いておくので滅多な事では突破されないだろう。


「じゃあ、まずはメイド達も呼んでこないと」


「それには及びませんよ」


エリス達はそう言いながら城の外に出てくる。


「ご主人様からの伝言です。お前達なら出来る、自分を信じろ。との事です」


「もう、格好つけちゃって…」


「でも、やる気が更に出てきました!」


「そうだね、それじゃあこれから勇者達を倒しに行く。私達2人とアウラ、サクラは勇者達のコアを壊しに城に突入するよ。エリス達はこの城の防衛お願い」


日向は大方の作戦をエリス達メイド部隊に伝えて行く。

「畏まりました」


メイド達に異論はないようだ。


「それじゃあ、頑張って勇者達をボコボコにして楓くんの世界一美味しい夕食を食べよー!」


「「「おー!!!」


その後戦いが始まる合図がなり両者の戦いの幕が上がるのであった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] > 自分の力で目にもの喰わせてやるぞと最初から覚悟を決めていた。  「目にもの」に続くのは「見せる」です。  「喰わせる」に前置されるのは「一杯」です。  2つの慣用句を混淆させない…
2022/03/20 21:05 退会済み
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