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事後報告 1

昨日はあの後しっかりとミルと一緒に街を歩いて帰った。何か買おうかと思ったけど特に目ぼしい物が無かった為特に何も買っていない。


それでもミルは喜んでくれていて二人でデート出来た事が嬉しかった様だ。


そして問題が起こったのはその後だ。異様にミルの機嫌がいいのと二人一緒に帰って来てしまったので日向にミルとデートに行った事がばれてミルだけズルイと拗ねられてしまった。


拗ねた日向も可愛かったがそのままにしておくと良くなさそうだったので頭を抱えて悩んでいると凄くご機嫌なミルが爆弾発言を投下してきた。


「では、今日は私は自分の部屋で寝ます。ヒナタは昨日と同じ様に旦那様と一緒に寝ては?」


「う、うん」


日向は顔を真っ赤にしながらコクリと頷く。


ちょ!なんでまた一緒に寝る事が確定してるの!?しかも二人で!これはマジで案件レベルですよ!ほんと、俺の理性が参っちゃう!


「あ、あのー、それは流石に俺の理性が…」


「旦那様は私と寝るの、いや?」


「全然嫌じゃないです、むしろご褒美です。僕が耐えればいい話ですものね。ハハハー」


マジで笑えねー。よく、アニメとかでこういう展開あったけどマジで女の子には逆らえないわ。誰がこんな可愛いのを拒む事が出来るのだろうか?


「やった!じゃあ今日は私が旦那様を独り占めだね!明日はミルに譲るよ!」


「ありがとうございます!私も明日が楽しみです」


と、話が勝手に進んでいくのであった。



「へぇーそれは厄介だね」


「久しぶりにあの人達に会うねー、楽しみな様な面倒臭い様な…」


二人は今日起こった事を説明して最後に2日後に勇者達の為のパーティーに参加しなければ行けない事を説明した。


「まぁ、間違いなく問題は起きるだろうな。勇者達だけでも面倒臭いのにそこに今回は貴族まで絡んでくる」


「僕は結構楽しみだけどね」


「お前、ドMなの?絶対絡まれるよ…」


「主にカエデとヒナタとミルがね。僕はどちらかと言うとそこ迄だろうしカエデの困ってる顔が観られるから楽しみだよ?」


Sだったよ。はぁ、行きたくねぇー。


「それより明日はどうするの?確か明日ってランクアップ試験の合否発表だったよね?」


「あぁ、とりあえず明日は遠出の依頼も受けられないだろうから一日暇になるだろうな」


今日をオフにしたつもりだったが明日の方がやる事無さそうだ…


「では、明日は訓練をしに行きましょうよ。私も今の自分の力を確かめたいですしお相手願えますか?旦那様?」


ミルが珍しく提案をしてきた。こう言うのは普通日向かアルが提案してくるが今日は機嫌がいいせいかいつもより積極的だ。


「あ、私も久しぶりに旦那様と戦いたい!」


この前やったばっかだけどな。


「僕もだよ。いつになったらしっかりとした結界を張って戦わせてくれるのかな?」


アルまで乗ってきたと言う事は明日は訓練で確定だろう。


「分かったよ。じゃあ明日は訓練をしよう。それとごめん日向。今日はちょっとやりたい事があるから二人で寝るのは無理っぽい。ちゃんと埋め合わせはするから許してくれると嬉しいな」


「そっか、残念だけど多分訓練について何かする事があるんだよね。分かった。じゃあもし用事が終わったら私の部屋に来てね。多分寝てると思うけど良かったら、その一緒に寝よ?」


もう!可愛いかよ!


「あぁ、じゃあ終わり次第日向の部屋に行かせてもらうよ」


と、まぁ丸く収まったと言う事で明日3人が快適に訓練が出来る様に頑張らないとな。


「じゃあ、俺は行くよ。明日楽しみにしておいてくれ」


楓はそう言うとさっさと部屋を出て外に出て行ってしまった。


「あれ?何か買いに行くのかな?」


「旦那様の事です。多分私達が考えている事以上の事をされるのでしょう」


「そうだね、この屋敷も随分と改造されているみたいだしね」


「「え?」」


アルのその一言に楓の嫁の二人は驚いた様に声を揃える。


「え?気付いてないの?この屋敷、多分色々と侵入者対策がしてあるよ。全く、迷宮以上のトラップもいっぱいあるし…この屋敷に侵入なんて、多分勇者達でも無理だろうね」


「そ、そんなに…」


「やっぱり旦那様は凄いですね」


二人共まさか自分の気が付かない内に家が大改造されていたなんて思わなかった。


楓は、よく日本にいた時近所の工事の騒音で悩まされていた為、この屋敷の改造時には逆に誰にも気付かれない様にと隠蔽魔法を駆使し、誰にも気付かれない様に改造を済ませていた。


アルですら出来上がってからしか気が付けなかったのだからやはり楓の仕事は無駄では無かったのだろう。



そして、今もまた隠蔽魔法を駆使して屋敷の地下に空間魔法を使い色々な物を創っていく。


時には木を生やして森林エリアにしたり、時には砂漠を作ってみたり、時には海を作ってみたり…


日向が部屋で待ってると言ってくれた為なんとしても朝迄には仕上げて一度寝られる様にと楓は本気で一つの異世界を作り上げていた。


まぁ、そこは日本やルベルカムの様な所ではなく楓が作り出した空間世界の様なものだが…


アルが思いっきり暴れられる様に簡単には壊れたり燃えたりしない様に創っていく。この上から結界を張るので更に頑丈になるだろう。


むふふー、なかなか面白くなってきたな。


『簡単に一つの世界を創り出しておいて面白くなってきたで済まさないで下さいよ…』


ナビちゃんは度々出てくる楓の常識外の行動にツッコミを入れているのであった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 確かなんちゃって勇者のゴミが敵国に寝返った挙げ句アホな主人公が一国を更地にするっていう物語だったかな。
2022/05/01 09:35 退会済み
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