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自分の力を把握したいのです! 2

疲れた…何に疲れたかと言うとスキルを発動させるのに手を抜かないといけないことだ。

何のスキルを発動させるのにもスキルレベル∞のおかげで威力が頭おかしくなる。∞ってなんだ?と思っていたが力を入れれば入れるほど力がでる。その上限がない。


とても強力なのはわかるのだが強すぎる力というのも不便なものだな…


「一通りの実験は終わったな。便利なスキルばっかりでチートしてるみたいで気がひけるけどこの力のおかげで死ぬことはまずない。ありがたく思わないとな」


スキルの紹介は、要所要所でおこなっていく。じゃないとスキルの紹介だけで日が暮れてしまうしな。


「さて。日向にお土産でも作って帰るか」


あいつに俺特製の武器を作ってやろう。まずそこらへんの手頃な木の枝を拾う。スキル、神業と武器作製、魔法学を発動させる。


あとは魔力を込めて形を想像する。すると、何と普通の木の枝だったものが神々しい光を浴びて一本の綺麗な杖になった。杖といってもこの世界にある長い杖じゃなくてハリー○ッターの世界に出てくるような杖だ。

これなら扱いやすいだろう。

さて、この武器の出来栄えはどうかなー。『鑑定』っと


〜逸話級〜

シヴノアス

魔力 +1500

魔力効率上昇

魔法威力上昇


ちなみにアイテムや武器の等級だが、

神話級

伝説級

逸話級

達人級

最上級

上級

中級

初級

となっている。最初武器を作った時は神話級の頭がおかしいのができた。

今回は逸話級まで落とせたが多分これが限界だな。素材も適当、力も抜きまくった結果がこれだしな。

まぁ上出来だろう。俺も街に戻って鉄でも買えたら適当に生成しておくか。俺の場合武器など必要ないのだが持ってないと不思議に思われるしな。

余計な種はまきたくない。


「これで良しっと、日向喜んでくれるかな?」


『これ程の一品を渡されて喜ばない人はこの世界にはいないかと…まず達人級ですら作るのに困難を伴うのに手を抜きまくって逸話級とはさすがを通り越して呆れています』


これでも頑張ったんだぞ?手を抜くのに…


『…』


そんなこんなで二日間に渡る実験を終えてリングベリーへと帰ることにする。


「ただいまー」


宿に戻ると日向がいた。


「あ!楓くんお帰り!長かったね」


「はい、これお土産。俺の手作り。強すぎるから使い所には注意ね」


「あ、ありがとう!すっごい良さそうな杖だね。しかもこの世界の杖とは少し違うみたい。コンパクトになったね。でもなんか持った途端すごい力が流れてきたんだけど…」


「それ、魔力+1500と魔力効率上昇、魔法威力上昇が付いてるから…」


「へー、すごいねこれ。ありがとう!」


2人は気づいていない。この世界にスキルのついた武器はアーティファクトと言われ特別重視されていることに。


「あと、この子を召喚できたから日向の護衛につけようと思う。普段は姿を見せないが呼んだら具現化するから。マリー」


「はぁい!」


「うわ!何この可愛い妖精さんは!」


「風の妖精のマリーだ。こいつもチート並みの能力を持っているから大丈夫だと思うが使い方には気をつけてくれ…」


「よろしくね!」


「マリーちゃんか、よろしくね。それよりも楓くん、わざわざ私のためにありがとう!」


とりあえず渡したいものは渡せたし良かった。思いのほか日向が喜んでくれて嬉しかった。


また何か作れたらプレゼントしよう。


「こんなすごいプレゼントをくれたってことは実験は上手くできたのかな?」


「あぁ、思わぬ収穫ばっかりだったぞ」


「そっか!それは良かったね!おめでとう!」


「ありがとう。明日からはまたクエスト受けにいくか」


「うん!はやく杖の威力もマリーの強さも知りたいしね」


そうだな。これで大分日向の戦力も増強できたし、今回はいい経験ができたな。


さて、大分自分たちの力も把握できてきたしそろそろ次の予定へと入るか。

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