最恐のスキル
昨日やすんでごめん!
今日は何事もなかった。
ふっつぅにゲームして、普通に食って寝て……ほんと、異世界とは比べ物にならない。
俺は仰向けになりながらベッドでこう思う。
今日はハルは横にいない。なぜなら、母親と一緒に寝ているからだ。
今日は母親がなぜかハルと一緒に寝たいとわめきだし、ハルもそれに了承してくれたので俺は仕方なくハルを母親の部屋に送った。
俺は一人でいる時ほどいやなことを思い出す。
思い出さないようにしても、思い出してしまうのだ。
いじめられた記憶、情けをかけられた記憶。人を殺した記憶。殺されそうになった記憶。
俺の脳裏に様々な物事がよぎる。
「はぁ……いやなことを思い出したな……」
俺はぱちんと頬を叩くと、考えをストップさせる。
だが、一番に浮かんでくるのは俺のスキルだ。
男なら、一度は夢見る異世界転生。
実際はとても過酷なものだが、
……ここで話しておこう。
俺のスキルには、現在使用不可のスキル、「ラグナロク」がある。
言葉の意味通り、終末を意味する単語だ。
「ラグナロク(現在使用不可)」
世界、そして、並行世界もろとも破壊する可能性がある力を身に宿らせるスキル。
スキル保持者のステータスを参照して身に宿る力が決まる(現在上限値突破)
勇者、そして大罪のスキルを同時併用で使用可能。
「スキル獲得条件、一個人が持つ力の範囲を1000倍以上超えること、ねぇ……」
俺は心当たりがあった。きっとあの時だろう。
俺は見当がついていた。
「はぁぁ……きっとこのスキル……神を殺すレベルで最強なんだろうな。」
このスキルはスキルを管理するスキル。スキルリングボックスでも管理ができない。
封印もできないため、このスキルは俺の中でかなり危険視している。
世界征服なんて、このスキルを使わなくとも余裕だが……きっと使ったら地球ぶっ壊しちゃう……
「そうだ……世界征服なぁ~……いいんじゃね?」
俺はできなかったことをすることを決めた。
俺の実力だけで国民全員を黙らせることができるが……あまり好ましくない。
あくまで協力関係で、他の国にとっての牽制になる人物となればいいんじゃね?
こうして蘭葉のなかで世界征服計画は進んでいくのであった。
第100話終わり
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