春休みに突入
休んですまん!!!!!!!!!!
その後、何事もなく修了式が終わり、荷物をまとめ無事帰ることができた。
見上さんも、クラスメイトに言われたことに対して自信を取り戻したそうで、
下駄箱ではうっきうきしながらスキップで昇降口を出ていったことはないしょだ。
それはそうと、今は俺も帰路に着いている。
異世界で獲得した力を全く使わずのんびり帰っている。
車が通る音や人が話す声、いろいろな音が耳に飛び込んでくる。
俺はなるべく人通りが少ないところを選んで帰ることにした。
歩くこと数分、森のせせらぎが聞こえるような道を選んだ。
車は全く通らず、歩行者も通らない。
俺は久々にこの静けさを楽しんでいた。
あ、ちなみに今もスキルを確認していたり整理したりしている。
「はぁ~~~ん?なんだ~このスキル?」
占い屋さん!(一日限定だよ☆)
「は?なめ腐ってんのかこのスキル……どれどれ……」
スキル獲得条件
未来を見通すこと
ああ!あの未来を見るスキルか!
スキル内容
一日の運勢が占える。
でもやっぱりこういうのって気まぐれだから確率は20%くらいで外れるよ☆
「なんだこのスキル……やはりなめ腐ってる……」
ま、まぁね……一回ぐらい試しても罰あたんないでしょ!
俺はそう思いスキルを発動させる。
俺の脳裏にはよく神社で見かけるおみくじが浮かぶ。
そして徐々に開封される。
「なんだって!?大凶!?はぁぁぁ……やってられんのだが……」
説明には今月最悪の運勢!お気の毒に……ww(←は?)
しかし!この日は家に帰るといいことあるかも?
なんだよ(笑)って……草生えるじゃねぇよ!!!!
は?なんだこのスキル……まぁ……いいか……
俺は補正されていない道を進み、家に帰るのであった(めでたしめでたし……ではない!!!)
~~~~~
「ただいま~」
「おかえり!お兄ちゃん!」
「お帰りっす!蘭葉さん!」
「お、おう……ただいま……どうした二人とも……なんか切羽詰まった顔をして……」
「そ、それがですね……」
「ま、まだだよ!マリハさん!もう少し後!」
「そ、そうでした……」
俺は疑問を抱き、そのままリビングに向かう。
現在時間は5時。
部活はお休みしているので結構遅くなってしまったと感じた。
いや、それよりも驚いたのは……このケーキだ。
「な、なな、なんでケーキが……!!」
「じゃじゃ~ん!今日は修了式だったでしょ?頑張ったね記念だって!お兄ちゃん!」
「ま、マジで……?」
「はい!みんな飾り付け頑張ったんですよ!」
俺は周りを今一度見渡してみると、壁によくパーティーなどで見る輪っかがたくさんあった。
「す、すごいな……お前らがやったのか?」
「うん!お兄ちゃんのために頑張ったんだ!」
「はい!いつもお世話になってますからね!」
俺はマリハやハルにお礼を言うと、ケーキに目が移る。
「こ、これって誰が作ったの?」
俺は、マリハに尋ねると答える。
「それは蘭葉さんのお母さんが買ってきてくれたものです!けっこう奮発したって聞きました。」
おいおい……母さん……泣いちまうだろうが……(ウソ泣きで草)
「で?食っていいの?」
「だ、ダメっすよ……ご飯食ってからです!」
「は、はい……」
俺は久しぶりにマリハに口論で負けてしまった。
まぁそりゃそうなんだが。
「じゃあ、母さんが帰ってきたら食うか!」
「はい!」
「うん!」
その後、荒南と一緒に帰ってきた母さんと一緒にみんなで食事を楽しんだ。
もちろん、ご飯はたらふく食ったが……ケーキは4切れ食べました。
とてもおいしかったです(←マリハのを食ってしまった食いしん坊)
その後マリハに怒られたが俺は気にせず食ってそのまま風呂に向かった。
「おいおい……もう春休みだぜ……考えられるか?」
俺は一週間学校に行けたことでさらに自己肯定感が高まった。
風呂につかる。
「ふ、ふぅ……ごくらくごくらく~」
俺は体の疲れが取れていく感覚がする。
俺はそのまま10分ほどお風呂につかり、風呂から出る。
そして、みんなと歯磨きをしてさっさと寝る。
ちなみに、ソシャゲのデイリーを終わらせているしスタミナも使い切っているため心残りはない(こいつ……)
「さて……寝るか!ハル。」
「うん。お休み!お兄ちゃん。」
俺は部屋の電気を消す。
そう言えば……大凶だったけど別に何も起こらなかったな……
まぁ、今回ばかりは運勢がよかったということだろう……(20%ってマ?)
俺はそのまま春休みに期待を募らせながら眠りについた。
第96話終わり
これからはテンポ上げていきます(物語では2週間経ってないのに96話……どゆこと?)




