魔力消費
まだまだ続く……
感想お待ちしてます!
俺は一息つく。
「はぁ……はぁ……」
かなり魔力を消耗したのだ。
世界から世界への魔法。
それは世界を超えるための魔力を使いつつ、相手に向かって魔法を撃つ。
それも相手の魔力を消費させる魔法だ。
とても術式が複雑なため、魔力を一気に消費した。
「無限魔力」というスキルは魔力が年々上限が上昇していくかつ、回復が速いというだけなので、魔力は消費したらかなりきついことになる。
「ど、どうしたんです——って魔力が!?」
「お兄ちゃん!」
そう、この二人は異世界、天界が出身地。魔力を完治するスキルを持っていてもおかしくわないのだ。
しかも、マリハはポセイドンの使徒。そして、ハルはラファエルの最高傑作。
どちらも魔力を感知してくれる。
つまり俺の膨大な魔力量が一気に減ったことに二人は驚いているのだ。
「す、すまない……いったん帰ろう……」
俺は異空間からマナポーションを取り出す。
このマナポーションというものは異世界で購入したものでマナを回復させてくれるという
効果の薬だ。俺は一気に飲み干す。
「っくん……ぷはぁ……転移!」
俺は家に転移する。
「ウっ!?」
「はぁ……」
二人の呼吸が荒くなる。
これは転移の性能が下がり、「転移酔い」が発生してしまったのだ。
いつもなら魔力をたくさん使い、その酔いがないように転移しているのだが、
今回ばかりは余裕がなかった。
「ど、どうしてこんなに気持ち悪いんだ……?」
「お、お兄ちゃん……魔力が足りないんだね……」
ハルが手を差し出す。
俺はとりあえずその手を取る。
すると俺のステータスの魔力が回復していくのが分かる。
それはつまり……
「おい!ハル!お前の魔力が!」
「私は戦ったりしないからいいの。お兄ちゃんが一番大切だから。」
「ハル……」
「俺も渡します。」
マリハが俺の背中に手を当てて魔力を俺に譲渡する。
俺の魔力は通常の100分の一まで回復した。
「ふ、ふぅ……中で話そう……」
俺は急いで二人に事の発端を伝えた。
二人にも異世界からの侵入を防ぐ結界を張っていることを明かした。
「そ、そんなに結界を張っているのに……その魔力なんですか!?」
「いや?いつものが減った状態だ。」
俺の異世界侵入妨害結界は一日しか持たない。しかし、朝それを張り替えてしまえばいいのだ。
ゼウスからもらった「ギフト」。
その真髄。
「結界反応調合」
このギフトは結界による魔法関連全てにおいて魔力軽減や合成速度上昇、時間延長
など。
このギフトがあるおかげで結界を張れるのである。
俺は今全力で魔力を軽減。回復するスキルを27個使っている。
「てなことがあったんだ……」
今の俺の魔力は30分の一まで回復している。
そう、魔力を回復スキルを重複すればこんなに回復ができるのだ。
革命的だな~と感じた。
「そ、そういえば……なぜそんなに魔力を消費していたんですか?」
「え?お前らもみただろ?あの裂け目をふさぐため……」
「そんなのありませんでしたよ!?」
「わ、私の目でも見えなかったけど……」
……な、なな、なんだって!?あ、あの重圧で感じないなんて……
ど、どういうことなんだ!?
第92話終わり
zzzz




