知っている
見てください!
「へ?もしかして……二重人格のことを……」
「お?まさかマナくんが言うとは……君は案外侮れない奴なのかもしれんなぁ……」
な!?
俺はマナに視線を向ける。
俺が疑惑の目を向けると、マナは俺に慌てて弁明する。
「ち、違うんだ……まだ制御が簡単にできなくて……」
「ふざけんな……」
「す、すいません……仕方なかったんです……」
「ん?君たち……見上のときより仲がいい気が……」
「——ッ!!ああ……いや、僕が最初に会った方がマナの方だったので……」
「な!?マナ!人前で人格を見せたのか!?」
「ちょッ!濡れ衣……ッ!」
マナは俺の顔を見て絶望する。
俺の顔が嗤っていたからだ。
くふふ……異世界での積年……ここで晴らす!
「そりゃないって……あ、あはは……勝手に出てきちゃったんだよね~……」
「そ、そんな言い訳が通用すると思ってるのか!?」
「す、すまん……」
「これからは……気を付けてくれ……」
へへッ怒られてヤーンの。
「で?次郎さん。お引き取り願います。」
「ん?それはまたどうして?」
「あなたも娘と触れ合える時間を創ったほうが良いでしょう?」
「ふむ……助言ありがとう。では帰ることにする。」
「え~まじ~?」
「ほら行くぞ!蘭葉くんに迷惑をかけるのもいい加減にしなさい。」
「そ、そんなの蘭葉は気にしねぇし……」
「そういう話じゃない!」
なんだこの親バカ空間(親子ではない中身が違うので)
「では、帰りますね。」
「待って!荷物用意するから!」
そこからは早かった。
人格も切り替わることなくマナが荷物を用意して去っていった。
俺とハルとマリハに別れを告げ、「俺にはベーっとしていたが」
次郎さんと帰っていった。
「よしっ!宿題も終わってるし!遊びに行くか!」
「お兄ちゃん!どこに行くの?」
「お~ハルも行くか!公園に。」
「行きたい!」
「あ、僕は遠慮——」
「拒否権はねぇ……」
「ひえぇぇ……」
俺たちは公園に向かった。
一応駅が少し近いからか人も多い。
そして、通行人は俺やハル。マリハは見ていない(なんで?)
そして、いろんな人から声をかけられる。
正直面倒くさいが、まぁ悪い気はしない。
俺たちは公園に向かった
第89話終わり
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