弱み
投稿!
「お、おはよう……ハル……」
「う、うん……」
俺たちはぎこちなく挨拶をする。
それを察したマナは言う。
「お?これは何かあったな?吐けッ!!」
「っ!……い、いやぁ~……なにも……ない……」
「う、うん!な、何もなかった……//」
ハルは顔を赤らめながら俺の方を見てさらに赤面する。
や、やめろ……その攻撃は俺に……効……かん!
幼女に照れられたって俺……何も変わらないが?
ある種の人はご褒美なんだろうが……
「ぜぇったい何かあったろお前ッ!?」
「い、いや何も~……」
マナが顔を寄せて俺に詰めてくる。
俺はきょどきょどしながら応じるが、やはり怪しまれている。
俺は最終手段を使うことにした(早ッ!?)
「おい!マナ!お前での悪行を見上さんにばらすぞ!」
「ひっ!?それだけは……」
皆が俺を異端の目で見てくる。
お、俺は何もしてないぞ!
こいつがやらかしただけだ……というかッ!こいつ……あんときの恨みをまだ返してなかったな……
「マジで……今回だけは見逃してやるよ……あの借りはまだ返してないことを忘れんな?」
「あ…………は、はい……」
俺は弱みを握っている。
どんな奴のものでもな!
例えば、母はよるこっそりお菓子を食べていたり、弟の荒南には秘蔵のエロゲコレクションがあったりマリハは……奴隷だしいっか。
ハルはねぇな……
「あの~食べないの?」
「ああ、食べる食べる……」
俺は食卓を見る。
テーブルの上には最高の食事が並んでいる(俺目線)
「いっただっきまーす!」
俺は勢いよくご飯を箸でつかみ取り平らげる。
「うま……ナニコレうっま!」
俺はまるで漫画のようにご飯を掻っ込む描写のように食べると、おかずに移る(三角食べしないってマ?)
俺が好きな砂糖が入っている卵焼きが乗っていた。
うまそう……
俺は横にあるブロッコリーも一緒に食べる。
そうそう!この感じよ!うますぎて草(だから意味わかってる!?)
「ごちそうさん。」
俺は食器をすべてシンクに持っていく。
ちょうど先に起きていたハルも食べ終わり、ハルが食器を抱えて持ってくる。
「よいしょ!」
俺はハルの食器を奪い取るようにとり、シンクに置く。
「あ、ありがとう。」
「ん。どういたしまして!」
俺がニコッと笑うとハルもつられるように笑う。
「さて……今日はゲームかな?」
俺は父のパソコンを起動させる。
そしてゲームを起動させ、俺はヘッドホンをする。
皆に忠告する。
「今からゲームするけどなにか用があったら言って。」
俺はそれだけ言うとゲームに入り浸る。
その後、ゲームをやったり、話をしたりをしてかなり時間が経つ。
そして次の日……
「あれ?見上さん?まだ帰らないの?」
「う、うん……両親がここに迎えに来るはずなんだけど……」
俺はインターホンを見る。
画面には何も映っておらず微動だにしない。
「もう一回電話してみたら?」
「うん……もう何回もしてるんだけどつながらなくて……」
おっかしいな……
俺は索敵をめぐらす。
と言っても、見上さんの両親を知らないため顔も分からない。
索敵は使えないなと思い解除しようとしたその時、猛スピードでこちらの方角に向かってくる車がいたのだ。
俺はその車を索敵すると、見上さんの容姿と似通っている男の人が乗っていた。
家自体に攻撃しようとしているなら結界が発動して進路を邪魔するはずだ。
俺はこの人が見上さんの親だと憶測をし、俺は見上さんに告げる。
「多分、今見上さんの親がこっちに向かってきてる。」
「え?そんなことまでわかるの?異世界ってすごい……」
う~ん……異世界でも俺みたいなのいないと思うけど……
第87話終わり
おやすみ……zzzzzzz




