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夢からの起床

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今回はロリコン歓喜……回?

長い……長い夢を見た。

それは悪夢のようでトラウマだったあの時のことが鮮明になる。


自分の手で人を殺してしまった感覚。怒りに任せ罪のない人を死なせてしまったあの感覚。

もちろん、スキルのせいだと言い訳はつけるかもしれない。


しかし、頭の中には「自分が悪い」。

あの時マナを救えていれば……


あの時、俺が大人になっておけば……


蘭葉はこれでも13歳。

異世界にいった分を合わせても15~16歳。まだ話の分別も付けられないような年である。


自分が悪い。そう思ってしまう。

実際、蘭葉にも責任がある。


あの時我慢を貫き通して入れば、きっとあの町が壊滅されることはなかっただろう。


「ああ……いやだな……」


嫌なことから目を背けたい。

事実に目を向けたくない。


違うことで紛らわせたい。


きっと……俺が不登校の時みたいな状況になっていたはずだろう。

だが、その状況を回復させ、未然に防ぐことができたのは、きっと仲間がいたからだろう。


「……んぅ……大丈夫?お兄ちゃん……?」


俺はハッとして寝返りを打つ。


すると、俺の首下に綺麗な顔をのぞかせたハルが俺を心配してくる。

俺は自分より年下——ではないかもしれないが……自分の庇護下にある人間に心配されるとはもってのほか……


そんな心意気じゃだめだ……


俺は邪念を振り払うと、ハルの頭をなでる。


「大丈夫だよ……お休み……」


俺はそう言ってハルを安心させる。

ハルも胸をなでおろすと、反対側に寝返りを打って寝息を立て始めた。


俺は大丈夫という言葉に少し引っ掛かりを覚えたが、何も考えまいと二回目の熟睡に入る事にした。


~~~

意識がだんだんはっきりしてくる。

目が少しずつ開けられるようになると俺は起き上がろうと思い、手をベッドに着き、起き上がる。するとおなかに重圧を感じる。


時間が経ち、意識が完全に覚醒し、視界が良好になる。

俺はその重圧の正体に目を向ける。


そこには俺に横に覆いかぶさるようにハルが寝ていたのだ。


幸い、俺が壁になったようで、ベッドからは落ちずに済んだらしい。

しかし、顔がベッドから出てしまっている。


「ふぅ……ふんッ!……よいしょッっと……」


俺はハルの体を持ち上げて俺の横に置くと、ハルが唸り声をあげる。


「ん……うう……うぅ~……お、お兄ちゃん……?……私……何して——っ!?」


俺はハルの来ている服を見ると、上が開けた状態で、ハルが恥ずかしそうに自分の体を抱く。


ん~これに反応してしまったら終わりなんだが~別に反応もくそもないしな……

ただ俺の目には「子供」としてしか映っていなかったので別になんともないが……


しかし、蘭葉はある重大なことに忘れていた。


「朝」であること。

そう、俺のアソコは異世界で体が成長したのも相まって俺が想定していた大きさより大きくなっていた。


これは……言うべきか?定番の「生理現象だッッ!」的な?


いやまてッッ!

ハルは俺を見ておらず、自分の着替えを直すのに集中している。

つまり……今逃げればッッ!!


時間を戻すことはできない俺だが、超高速で動くことができる。

俺は異世界で培ったその力をフルに活動させベッドから飛び降り、ハルに背を向け、

扉に向かう。


「ハ、ハル?俺トイレ行きたいから先行くな……?」


「う、うん///……」


そういう反応しないで……ッ!?


もしハルがあと3歳4歳上だったら俺の股間は超活発化していたかもしれないが

今は一大事。そんなことを考えている場合ではない。


俺が扉を開けると目の前には寝ぼけているマリハがいた。


「あ。蘭葉さんおはようございます——ってそれッ!?」


マリハが指している指の方向は俺の股間を——……おい?準備はできてるな?


「マリハ~?お前はいつも一言多いな?あ?」


「まッっずい!!!」


ブフォ……ぐふぇ……


マリハのそんな悲鳴が聞こえた刹那、俺はトイレに直行し、若気の至りとも呼べるわが息子を抑えていった。


俺がトイレから出るとマリハがそとで待っていた。


「あの~……蘭葉さん……」


「なんだ……?」


「すいませんでしたッッ!!記憶でも何でも消していいので命だけは——」


「い、いいよ別に……」


「へッ!?」


俺は相手にしたら理不尽だと思い、あまり強く怒れなかった。


「あ、あの、蘭葉さんが誤った——」


「だから一言多い!」


俺は軽くマリハに小突くと俺は言う。


「ほら?朝ごはんさめるぞ?」


「は、はい……」


俺らは朝食に向かった。


食卓にはいつもの面々が並んでいた。


今日は珍しく父さんがいた。


「父さん!今日はまだ行ってなかったんだ?」


「ああ、昨日で仕事をかなり終わらせたからな。」


俺は心の中で思う。


これでもまだ仕事が山積みなんだろうなと……

そしてすぐいってしまうんだろう……


社畜だな……


「母さん。おはよう。荒南も。」


「おはよう。」


「おはよう兄さん!」


おいおい荒南?その笑顔はどんな女もイ・チ・コ・ロだぜ☆(キモ)


しかし美形だなわが弟ながら……

俺は改めて実感した。


そしてテーブルの端っこで決まずそうにしている見上さんorマナがいた。


しかし、その縮こまった態度を見て俺は見上さんだと確信した。


「おはよう。見上さん。」


すると俺の予想が外れた。


「ふふふ……残念だったなッ!私はマナッ!どんな人間も騙す道化っサ?」


「うっざすぎて草……」


「草?なんだそれ……」


「知らん。最近知った。」


ここで豆知識ッ!

蘭葉はまだ帰って来たばかりで「草」の意味をあまり理解していないぞ?


第86話終わり


どうだったロリコン諸君?

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