犬も歩けば——
草ww
俺がジャルと出会ったのは「厄災の森・深」
世界でも特に危険だと言われる森に俺は来ていた。
もう、その時には異世界の基準で言う「人外」の域である力を手に入れていた。
「はぁ……調査ってなんだよ……もうッッ!」
ギルドからの依頼で調査としてこの森に来ていた。
俺は「Sランク」。この森に来れるのも許可があるものでないといけない。
ギルドは俺にその危険な森の調査を必ず受けてほしいと言ってきたが
おそらく俺に死んでほしいのだろう。
俺はマナの一件があった後、俺は爆速でレベルを上げて、Sランクに相当する
力を獲得した。
そしてSランク昇級試験。
ギルド側は新人の奴をSランクなんかにしたくはないらしく、俺に高難易度の昇級試験を用意した。しかし、俺が難なく突破してしまいギルド側が激高。
俺は怒ってきたギルド支部長を殴り飛ばし、無事(?)Sランクに昇級することができた。
そして他の冒険者たちは俺を快く思っておおらず、
ギルド側も俺に無理難題の依頼を押し付けてくる。
そんなこんなあり、俺はまだ生きている。
あんなやつらにくたばってたまるか……
「ん?……ッッ!」
俺はその場から飛び下がる。
次の瞬間、「シュンッ」と音がして、地面には爪で引っ搔いたような跡があった。
俺は周りを確認し索敵スキルを発動させる。
今は夜。
だたでさえ木が多く見通しも悪いのに真夜中だともっと悪くなる。
索敵スキルを使い反応があった。
俺はそいつの形を捕らえると「犬種」の何かだと予測する。
そして先ほどの爪。俺は狼だと考え警戒を強める。
そしてそいつは俺を闇から葬り去ろうとする。
俺は前足を振り上げ攻撃してきたやつの攻撃を避けながら魔法を使う。
ファイアウォール。
俺がそう頭の中で唱えると辺りは炎で照らされる。
そしてその光で俺を攻撃してきていた奴が判明する。
なんと犬だったのだ。それも真っ白な。
よく日本の神社の狛犬に似ていた。
顔は獅子のように凛々しく毛並みも整っていて「神獣」と言っても過言でない。
その獅子は俺が出した炎の盾に拒まれダメージを受けている。
そのデカい図体で魔法なんて効かないと思うがオデの魔法は一等級なのでね☆
「アイシングスピアーッ!」
俺はそのファイアウォールを目くらましにさせて本元の氷の槍を投げる。
しかしその神獣はその巨体で避けようとする。
だが、俺の氷の槍は追尾型。
攻撃を相殺しないと俺の魔力が尽きるまで追いかけてくるという最悪性能。
そのため、神獣はそれをかき消そうと口に赤い炎をためる。
その隙を狙い俺はポイズンドールを発動させた。
地面をぬからせて毒にする魔法だ。
しかしそこも神獣。空中に飛び上がり回避した。
俺は次の瞬間大爆笑してしまう。
なんと、浮遊して動こうとしたその時その図体のデカいからだが木にぶつかり
地面に自由落下。
これには蘭葉も大爆笑で後にこう語る。
「これが……犬も飛べれば棒(木)に当たるってか(笑)」
はい……つまんないよね……
第83話終わり
ごめん……………………




