「痛っ、なにすんだ!?」
ハムスター可愛くないですか?
「やばすぎだろ……お前3年間も異世界に行ってたの!?
しかも一瞬で……」
「信じるのか!?俺が言うのも何だが結構訳わかんない言ってるつもりだが……」
「まぁ、そうじゃないと説明がつかないしな。ちなみに……RPG感覚か?異世界は?」
俺はその言葉を聞いた瞬間、目にもとまらぬ速さで動き出し満の胸倉をつかみ言った。
「そんな甘ったるくねぇぞ!?異世界は!?」
「!?すまねぇ……そんなにやばかったのか?」
「やばいのなにも……俺が依頼されたことは大体命がけだったからな……」
こんなやつが異世界を語るんじゃねぇ……どれだけ苦労したか……
ったく……しらねぇくせにほざきやがって……
「で……いつぐらいから痩せたんだ?」
「そうだな……だいたい、ブラックファングを倒せるころには結構痩せてたな……」
「なんか狼みたいなやつ?」
「ああ、そうそう。ちょうどその時LVが30あたりだったなぁ~」
「LV!?あのよくRPGとかで見る?」
「そう、俺もLVの概念があることに滅茶苦茶びっくりしたよ……」
「へ~、今何レべ?」
「カンスト。LV1000。」
「へ~……ってなんだって!?」
「カンストだよ……多分世界最強だ。俺に暴力で挑もうとしたら
拷問も含めて地獄に落とされるから覚えとけよ……」
「ひっ!?」
これぐらいびびらせときゃ喧嘩もそうやすやすと売らなくなるだろ……
それにしても……周りの奴ら驚愕って顔でフリーズしてるな……
「いい気味だ……(笑)」
「ん?なんか言ったか?」
「いや……なんでも……ほら、授業始まるぞ。」
「え、先生に何て言うんだよ……」
「何とかなるっしょ……多分……」
前言撤回。スキルの効果がそろそろ切れそう……
あれ1日30分限定なんだよな……
「!?まずい……切れた!」
「へ?何が?」
「い、いや……なんでも……」
さぁどうしよう。あ!こんな時こそ考える「時間」が必要だよね!
~~~~
「で……そんなことでこのスキル使わないでくんない?蘭葉……」
「いいじゃ~ん。お前どうせ暇だろ?ヘラクレス。」
「っち。ばれたか……」
そう、「神との会合」のスキルを使い、神界のヘラクレスのところまで来ていた。
なぜなら、ここはこっちの世界と時間軸やら世界線が全く違うからだ。
今、ここで戻ってもここへ来た時と同じ時間に戻されるだけだ。
「って、考えはお前の悪趣味な能力で丸わかりだよな?」
「もちろん!でも、そんなことで使うなって……」
そんな堂々とすんじゃねぇ……
さて……俺のスキルをちょっと見るか……
「スキル発動!「スキルリングボックス」解放!」
〈了解、スキルの一覧を表示します。〉
その瞬間、俺の視界は1万を超えるスキルの名前で埋め尽くされていた。
このスキル「スキルリングボックス」は、常時発動型のスキルを
一時的に使えなく(正確にはこのボックスと呼ばれる箱の中に封印)したり、
持っているスキルの整理、スキルの統合などを勝手に行ってくれる。
超便利スキルだ。まぁ、言ってしまえばこのスキルは、
「スキルを管理するスキル」と言って差し支えないだろう。
俺のスキルの量が100を超えたころに気が付いたらあったスキルだ。
これは本当に助かってる。
ちなみに、俺のスキルの数は約2万個ぐらいある。
強いスキルは大体2000個ほどだが、ほかはかゆいところに手が届くみたいな
スキルだ。例えば、「魚を捕る達人」、「ウサギのジャンプをものにしたもの」
などなど。まぁ、一見役に立たなそうだがいざって時に役に立つスキルを
たくさん持っている。俺は1000ぐらいしか覚えていない。
「あ、じゃあメンタルあげるスキルない?」
〈了解、優先的にピックアップします。〉
おお~ずら~って出てきた……
ん?「火事場の馬鹿メンタル」……「心の制御はモーマンタイ」……(笑)
「焦りは禁物」、「何とかなるよね!」って今の俺じゃん……
「アッハッハッハ!そのスキル今の君に作られたようなもんじゃないか!」
「笑ってんじゃねぇぞ……」
「ま、全部使えば?」
「そうだな……サンキュー。」
「またな~」
そして……また戻ってきた。
「おい、先生来たぞ。」
「あ、ああ。」
そして、先生が入ってきた。
この先生は俺に対して、なんか嫌悪感を抱いている先生だ。
なにかとつかかって問題を指してきたり、嫌味をたまに言ってきたりする。
まぁ、クラスのいじめよりかはましか。
「はい、みなさん!こんばん……って誰!?」
「え?僕です、蘭葉です。」
「え!?あの子デブ蘭葉か?」
「むかっ」
こいつ……一回ぶっ飛ばしてやろうか……
「それで……本当に蘭葉なのか?」
「それは僕が証明しましょう。」
「う、そこまで満が言うなら信じよう。」
「先生。」
俺は先生のあごに一発ストレートを入れた。
「な、なにをするんだ!?」
おお~クラス中が大慌て。
「よし!決めた。こいつをサンドバッグにしてやる。」
第7話終わり
でも……触るのはちょっと……




