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邂逅(アテネ(オタク))

おいおい……オタクヒロインきちゃ(神はヒロインにはなれないのだろうか?(新作品))


結論ッッ!なれるかも……

『おせぇんだけどッ!早くしてくんないッ?マリハッッ』


そして俺の部屋がドンッと開けられる。

マリハが両手剣を片手に?……は?


「てめぇ……両手剣を片手に持つんじゃねぇッ!!」


「ブフォ((殴……


片手剣ならええよ……両手剣を片手に持つのはモラルが欠如してやがる……


「ちょッ……なんで……剣用意してきたのに——」


俺は開口一番に言う。


「なぜ両手剣を片手に持つっ!?両手で持て!!そして向こう行ってから出せ!

ここじゃアブねぇだろ!」


「あ……」


「あじゃねぇ……」


俺はパンチを食らわせてマリハに言う。

俺はスキルを使う。


「ハル。」


「な、なに?」


「行ってくるね。」


「ッ!行ってらっしゃい!」


「おうッ」


「えッ!ちょッ!待っ!」


「レッツゴー神界!」


スキル発動「神との会合」


「ああああああああああああああ」


マリハ……うるせぇよ……」


俺たちの視界は真っ白に染まる。

そして俺たちは神界へと旅立った。


※天界と神界は同じ場所です。


~~~~

「おい!アテネ!お前……やってくれたな……」


「だって蘭葉がくるんでしょッ!?あなたの領域内じゃないと長時間居られないんだから

来るに決まっているじゃないッ!」


「……………………なんでそのこと知ってるんだよッ!」


「当たり前でしょッ!私は神位第二位のアテネよ。」

ヘラクレスの顔面偏差値に並び立つその顔つきはまるで「絶世の美女」と言わんばかりに

美しさを醸し出していた。


スタイルも抜群で、ヘラクレスと同じ布?ギリシャ神話の神が着る服(女)を着ている。


話し方は少々荒っぽいが、その話し方を忘れさせる上品さが少しの所作で分かる。


「おうおうおう……厄介なことになってるじゃないか……」


俺は神界に来てヘラクレスに愚痴る。

しかしヘラクレスの方が愚痴りたいようだ。


「そうなんだよ……こいつがさ——」


「ッッ!!!!蘭葉ッ!」


「ぅボワフッ!?」


俺はアテネに突進される……突進……突進だな……


マリハは現在意識を失っている。

……ハァ……なんの意味があったんだ……


のんきに説明している場合ではない……


「蘭葉……本当に……実物だわ……」


「っておいおいッ!?俺は物じゃないぜ?」


「ッ!」


アテネは自分の胸に手を当てると——胸デッ——……これ以上は……やめておこう……


……手を当てると嬉しそうに頬が緩む。


「ほ、ほほ、本も、本物……キャー握手してくださいッ!!」


「推しの握手会に来たオタクかおめぇは……」


アテネはまた嬉しそうにする。

……な、なんなんだこのテンポの良さはッ……

ま、まさか……このボケを……事前に準備してきたッ……だと……

……なんでそんな面倒なことしたんだろう……?


「こ、これが……モノホンツッコミってやつね……」


「いや妙に造語創るのやめや……」


おいおい……なんなんだこのテンポの良さはッ!

まるでメトロノームの様じゃないか!


「はぁ????なに馬鹿なこと言ってんだお前は……」


「いやだって仕方ない——」


「ああああっ!!ヘラクレスッ!あなた……蘭葉の心覗いたわね!羨ましい……」


あ、そこは羨ましいんか~い……

事前にボケ持ってくるとは……なかなかですな……


……というかこの人(というかこの神)……俺たちの秘匿回線内の通話盗み聞きしてなかった?


……似たり通ったりだろッ!


第79話終わり


いや、……これは……ど、どう?

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