アテネの本性
遅れたッッ!
アテネ……あいつ……
秘匿回線を読み解き俺とヘラクレスの会話を盗み聞くとは……
どんなヤンデレだよ……
……いや……デレてはないのか……
だが天界ではヤンデレが存在していた……
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「はぁ……蘭葉様が……あんなに……殺気が強いだなんて……あこがれるわ……」
そう、この「変態」こそが「アテネ」。戦闘の神だ。
この神様、ある意味最強なのだが「変態」なのである。
困惑、嫌悪、復讐、執着。
この神を表す言葉はたくさんあるがすべていいものではないということだ。
そう、それほどまでに狂っている。
だからこそこの「神位第二位」の地位を獲得できたと言える。
神を統治しているヘラクレスでさえ「警戒」するほどの神なのだ。
ヘラクレスは神の中でも頭一つ抜けている。
そんな「彼女」でも色恋沙汰は全くないわけではない。
「戦闘」の女神。全く世に興味を示さなかった彼女が興味を持った人物。
それは、自分の立った一人の上司「ヘラクレス」が連れてきた「人間」
その者は自信がないように見えた。
アテネはこの者がとても「可哀そうに見えた」。
そして、何気なく開始された「賭け」。
あの子が「生きる」か「死ぬ」か。
私は異世界に行く「自身」を買ったのだ。
アテネは何気なく蘭葉を見ていた。
3年間見てきていた「アテネ」はマナが可哀そうだと考えアテネは転生を
賭けで獲得した「神力」をマナの「転生」に使った。
しかし、体を用意することができなかったため「二重人格」として生き返らせてくれた。
アテネは別にマナを殺したいわけでもそれを利用して蘭葉を脅そうとしているわけではない。
自分の力をかなり使い転生したマナをわざわざ殺すなんてするはずもないのだ。
ただアテネは蘭葉を見ていたかったのだ。
あわよくば自分の存在を認知してほしかった。
そう、盗み聞きしていたのは「蘭葉」の話声が聞きたかったらしい。
ヘラクレスも蘭葉を警戒しているが別にそんな必要はない——わけではないのかもしれない。
この「執着」はストーカー気質に似ているため、アテネの行動次第で蘭葉の周りの人たちが危険に晒される可能性がある。
まぁ、そしたら蘭葉が悲しむためしないとは思うが……
あと一つ情報があるとすれば……
蘭葉の体をふいた「タオル」を一瞬だけ神界に持って行ったことだろうか?
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……寒気がする。
アテネ……怖いな……
第77話終わり
眠い
……言っていい?
ヤンデレが俺の彼女だったら……




