カップルでは……ない!
旅行行ってきます。明日と明後日は投稿なし!すまん!
「ら、蘭葉くん……?今……何したの……?」
よく漫画とかアニメであるやつだ。
首にすとんと一発打ち込んで、相手を気絶させる技だ。
これ、実はちょっと仕組みが違う。
すとんと弱い力で落としているだけだ。
それだけじゃもちろん相手は気絶させられない。
魔法で強制的に意識を奪った。これが答えである。
使う魔法はいくらでも作れるので大丈夫だ。
なかなか使わない魔法をここで使えたのはよかったな……
これがどういうことか?この日本でも使えない魔法が多種、存在する。
まず、魔物を呼び寄せる魔法だ。
この魔法、「近く」に魔物がいなければならない。これが発動条件なのだ。
この世界には当然「魔物またはモンスター」は存在しない。
しかし、この魔法にも使い道が有ったりする。
この「魔物」の対象を「動物」に変える。
その場合、動物のくくりには人間も入るため、一気に人を集めらるのだ。
まぁ、正直この使い道は何もないが、森に入ったときに狩猟ができるという点はいいことでもある。
そんな状況……この安全すぎる日本にないと思うが……
「いや、自然に意識を奪っただけです。」
「へ!?いや、自然にって!?」
俺は少し辺りを見渡して真由さんに提案する。
「別のカフェに行きませんか?俺もこんなに注目をあびては……」
「あ……そ、そうよね……行きましょうか!」
あ、さっき俺のこと彼氏扱いした件については触れないつもりですか……
「じゃあ、ここにしましょう。」
俺はスマホを取り出してマップを開く。
そして、俺が提示した場所は真由さんに飲んでいただけた。
ありがたい、こちらとしても「センス無!」とか言われてたら心折れてたんで……
しかし……この人……美人だな~
異世界もまぁまぁ顔面偏差値高かったが……この人は特にとびぬけてやがる。
俺は自分の容姿を少し気にしたが、すぐに別の思考に切り替えて真由さんと雑談しながら
向かった。
次のお店はけっこうお洒落な感じのカフェで……なんかカップル多い……
「リア充爆発しろぅ!」とか言いたいんだがこの俺の隣にいる人、そして俺。
それはそれはカップルに見えるんでしょうね……
蘭葉は、別に自分のことがイケメンとかそういうふうに思ってはいない。
しかし、自分のステータスのおかげで女性から好感に見られるのだ。
スキル「魅力」。このスキル。エクストラと呼ばれる「上級」のスキルで、
このスキルはある目的をもって獲得したものだ。
決して……けっっしっっっって!!!もてたいとかそういう理由があったわけではない。
「じゃあ……座ろっか……」
俺と真由さんは席に座る。
対面型の席のため、顔を直視するわけなのだが……なに恥ずかしがってんだ?
「ま、真由さん?た、頼まないの……?」
「ああ……ごめんごめん……つい……ボーっとしちゃって……」
頬を……赤らめるな!??なんだぁ!?この場の雰囲気にあてられたかこの馬鹿!
とりあえず……周りからの「初々しい~」という目線を殺気でつぶすか……
「おい?何見てんだ?」
俺は周りのやつらに殺気を振りまく。
そして、俺たちに目線が贈られることはなくなった。
うっし……これで鬱陶しいやつらを締め出したぞ……!
ちな、真由さんには殺気をかけていない。
「決まりました?じゃあ……呼びましょう。」
俺はベルを一押しすると、少し遅れて店員がやってきた。
俺の殺気にあてられて遅くなったのか?
「じゃあ……このオーソドックスなもので。」
「かしこまりました。そちらの、お客様、は、……」
「え?ああ、……これとこれで、」
俺は少し食べられる菓子とミルクティーを頼んだ。
カフェラテを頼むんだろうが……俺はミルクティーが好きなんでねッ
「ふふ。蘭葉くんは子供ね……」
「うっせぇバ~か……」
「あ!年上にそういうこと言っちゃだめよ!」
「チッ……」
おい……また周りの空気が甘ったるい雰囲気になったのだが……
はぁ……もうやめてや……
第72話
投稿は3日後?月の夜




