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テンプレ(俺ではない)

くそが……………………主人公が最強だっつってんだろ!?(それでも最強


——

「というかお前が異世界に行ったことはもう見上には言ったんだよ。」


「だから何かと俺を心配してくれたのか……」


「そうそう!私が言ってやったんだぞ?感謝しろよ?」


いや……俺は一応……この世界の住人なのでそういうのはいらないのですが……


この考えをマナに述べるとそれは知っていると自信満々に言った。


「そりゃ、見上にも言われたぜ……でも、時間が経つと勉強ができなくなることが有るって言ってたから声をかけるねって言ってたよ。」


なるほど……見上さんは全く知らない…わけではないんだろうけど、仲良くない俺を気にかけてくれたってことなのか……ありがたいな!


「いいやつだな!」


「ああ、私もそう思うよ。優しいやつだよ……」


この世界のやさしさに触れたんだろう。

ウラドのようなクズばっかりに会ってきていたから日本人(この世界の人全般)みんな優しいことに驚いたんだろうな、当初は。


「で、この会話とかも見上さん聞いてるの?」


マナは大きく頷く。


「ああ、私の会話もすべて見上が聞いてるぞ~」


なんか……ちょっと恥ずかしい……


「え?俺のことなんて言ってる?」


なんか変な人とか思われてるよ……ブルブル……


「ああ、こんなふうに喋れたんだって言ってるぜ?お前の丁寧語聞いてて気持ち悪いんだよ……私のためにもタメで……しゃべってくれ頼むから……」


お、おう……そんなに気持ち悪いか?俺の丁寧語……?


「そうだ……お前俺の気配を察知したよな?」


そう、あの問題についての説明がされていない。

俺の気配を見破ったことに対してだ。

俺の隠蔽はマナでもさすがに見破れるわけがない。


「ああ、あのときか……なんというか……こう、ビビッ!っと来てそこにランバいるって感覚が分かったんだよな~」


「野生の勘……?」


「誰が獣だこの野郎!!」


ガンっ!


「痛って~おい!強くなりすぎだって……」


俺がマナを見ると、おどおどした目になっていた。


「ご、ごめん……………………蘭葉くん……」


「あ、ああ、見上さん……か……」


ついつい1年前の感じで喋ってしまった。

嬉しいな……なんだか夢を見た気分だ……ってだからって夢オチにすんなよヘラちゃん?


「謝らなくていいよ!こちらこそごめんね!」


「大丈夫だよ!あの……異世界……って本当なんだね……!」


「そ……そうなんだ……信じられないかもしれないけど……」


「いやいや!マナさんが私の中にいるのが証明になりますよ!……」


おい……なんか気まずくなったんだが??

あいつのせいじゃないか?


「あの……さっきマナさんが言おうとしたことなんだけど……そのまま言うね。

「神様に能力をもらったんだ」だ、そうですが……神って……?」


だから……なんだその……テンプレは!?!?!?!?


第67話終わり


カクヨムでもありがと!

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