転生
原神……してましたwwww
転生
よくラノベで聞く言葉。今のムーブの異世界転生。
それをまさか……お前がするとは……
見上さん、いやマナは今までの見上さんの雰囲気と一転、上品な雰囲気からサバサバした感じが漂う。
スカートなどを気にしないような座り方をしている。
ちょッ……それはダメだろ……
「で……本当に……マナ……なのか……?」
マナ(の意識の見上さん)は頷く。
「ああ、正真正銘、Aランク冒険者様のマナ様だ……様が重複した……」
……ふ……あは……あはは……
「くっはっはっはっは」
「!?どうしたんスか?蘭葉さん……ついに頭が……」
「お兄ちゃん……?」
「いや……おかしくってよ……なんでこいつ死んでんのに意識を保ってるんだ?
それに、他人の体で好き勝手してお久~とかほざいてやがる……傑作だなこりゃww」
俺が大爆笑すると、マナはぷくっと頬を膨らませて応じる。
「ちょっと!地獄の底から這いあがってきた私に何か言うことないの!?せっかく一緒に戦っていた戦友だったのに……」
俺は笑いをこらえると答える。
「ああ……すまんすまん……よかったよお前が無事で!」
「いや、無事ではないがな!?」
俺らがこう楽しく話していると、横でひそひそ会話しているマリハ&ハルが居た。
「ねぇ……ハルさん……これは……俺たちの立場が危なくないですか?」
「そうだね……私のヒロインルート撲滅もあるかも……」
おいおい!?なに話してんだ?結構すごいこと言ってません?
「で……お前……どうやってこの世界に来た?」
俺がしたかった質問、それは転生の方法だ。
あのゴブリンデストロイが放った攻撃「デス」は、魂の束縛の効果が附属されている。
魂の束縛とは、神による「輪廻転生」を行えなくするものだ。
一応、魔王を倒した後、ヘラクレスと話を付けて俺が殺してしまったすべての人を、
人間として転生させることは話していたが……ヘラクレスがやったのか?
前にも述べた通り、異世界転移はあっても転生はないとされている。
ヘラクレスが嘘を吐いたのか……?
ヘラクレスが気を使って俺の世界に転生させてくれたのか……
いや、楽観的過ぎだ。
なにか意図があったに違いない。
「マナ、お前は見上さんが何歳の時に覚醒した?」
何度も言っているが異世界とこっちの世界では時間軸が違う。
そのため、向こうで3年経っていてもこっちでは0.1秒かからない時間だということだ。
この時間軸の違いは俺も作れる。
そう。神なら時間軸の違いを作れてしまうのだ。
俺は時間をずらすという魔法を使って、「2か月」が限界だが、神位一位ヘラクレスは違う。
時間を戻す。それができる可能性がある。
つまり、俺は中一の3月に異世界に行き、マナと会ったが、マナが死んだとき転生した
時間は俺が異世界に行くより前の見上さんの別人格になった可能性がある。
「う~ん……なんかね……死んだ後になんか神みたいなオーラ出してやる奴が来て、
「君には異世界に転生してもらう!」っとか言われて目が覚めたらこの子の体に居たんだ。」
んじゃあさぞ大変……ってなんだその逆テンプレ!?異世界転生の逆バージョン……
「で……どうだった?」
「いや~この「すまほ?」とかいうやつマジで使えるよね~遠いところにいる人と連絡取れてげーむ?とかできるから……」
「あ~沼にはまったか……?お前そういえば最初どうしたの?」
多分いきなりのハイテク環境で適応できたのか……?
「実は……別人格とも話せるらしい……見上と話せるから。」
……ふぇ!?
第66話終わり
すいません……




